CL決勝から考える日本代表の今後
チャンピオンズリーグの決勝が行われ、バルセロナが優勝し幕を閉じました。世界トップレベルのサッカーを観て皆さんどのように感じましたか?やっぱりポゼッション率が大事?それともメッシがすごい?はたまた協力スリートップ、MSNのおかげ?日本代表が強くなるためには世界最高峰のサッカーから学ぶ必要もあるのではないでしょうか。チャンピオンズリーグ決勝を通して日本代表サッカーの進むべき道を考えます。
全チーム相手にポゼッション率で主導権を握る
バルセロナの代名詞と言えば「ボールポゼッションの高さ」です。ボール支配率で言えば今回の試合では61%でした。ここまでうまくボール回しができるのはバルセロナとスペイン代表だけでしょう。ボールを止めるトラップの技術、パスの精度、相手のマークを外す動きそれぞれが世界トップレベルです。
しかもバルセロナは「全てのチーム相手」にこの戦い方が可能だということがポイントです。もしこの戦い方で主導権を握れない相手がいるとすればバルセロナの全てを熟知するグアルディオラ率いるバイエルン・ミュンヘンくらいでしょう。事実、今シーズンのCLの対戦ではボール支配率だけ見ればバイエルン・ミュンヘンの方が上でした。結果的にはバルセロナが2試合合計で決勝に進んでいますから主導権を握れなくても勝利することが出来る本物の実力を兼ね備えています。
日本代表はどう戦うべき
ブラジルW杯で敗北した直後に一時的にブームとなった「自分達のサッカー」という言葉がありました。未だに日本代表のサッカーとはどういうものかというアイデンティティの確立はできていないと個人的には考えますが、以前はスペイン代表やバルセロナのようなポゼッションサッカーを目指そうという風潮が少なからずあったことを忘れるべきではないと思います。
アジアの国相手にはボールポゼッションを高めて主導権を握る方法でも勝てるかもしれませんが、日本代表が目指すのはW杯で勝つというところです。ハリルホジッチ監督はカメレオンの様に相手によって戦術やフォーメーションを変更していくことで有名です。今は縦に速いスピードを追求するサッカーを求められている印象ですが、色々な戦術、引き出しを増やしW杯での結果に繋げてほしいです。
ボール奪取の巧みさ
バルセロナの件に戻りますが、パスの精度やトラップの技術などが素晴らしい点は誰が見てもわかりますが、もうひとつ特筆すべき点があります。それはボールを取られた後の取り返す能力の高さです。ポゼッション率100%ということはどんな相手であってもありえません。ゴールを決めた後は相手ボールになってしまいますから少なからず相手がボールを支配する時間帯はあります。
メッシやネイマール、スアレス、イニエスタ、シャビなどが攻撃の要とすればマスケラーノ、ピケなどが守備の要です。彼らのボール奪取力が優れていることもバルセロナの強さのひとつではないでしょうか。
ボール「奪う力」と「奪われない力」
ボール支配率だけが注目されがちですが、「ボール奪取力」もサッカーにとって大事な要素です。
日本代表で「ボール奪取力」に優れているのは意外にも前線の選手、武藤嘉紀が目立つのではないでしょうか。彼は攻撃的な選手ですが献身的な守備も持ち味です。岡崎慎司も前線での守備で貢献度は高いですし、FWやセカンドトップでも守備は怠らないのは現代サッカーの特徴でしょう。
ボール奪取力に注目してサッカーを観ると面白いかもしれませんよ!
ゴールハイライト ユヴェントスVSバルセロナ 14-15CL決勝戦 - YouTube
↓関連記事↓