日本代表に求められるGKとは!?
ハリルホジッチ監督が就任してから競争意識を高めるということが如実に現れてきました。どのポジションも争いが激しくなる模様です。そんな中でも今回はGKに注目してみましょう。現在招集されているGKは4名。川島永嗣(スタンダール・リエージュ)、東口順昭(G大阪)、西川周作(浦和レッズ)、権田修一(FC東京)です。通例では3名の招集に留まっていましたが、選手に数多くのチャンスを与えることでモチベーションをアップすることも目的に招集されていることがわかります。ハリルホジッチが求めるGK像とは!?
目指せ!ノイアー!世界基準のGKを目指す
ハリルホジッチは大分での日本代表トレーニングキャンプにてGkに現在世界一と言われるドイツ代表でバイエルン・ミュンヘン所属のノイアーを目指すことを目標に話をされたようです。ブラジルW杯でMVP候補にも名を連ねたノイアーの持ち味は「守備範囲の広さ」です。もちろん枠内シュートのセーブ率も高いですし、シャルケ時代に内田篤人はシュート練習はほとんど入る気がしないとコメントしたほどです。セーブも出来て、守備範囲も広いとなると攻撃陣はかなり困ります。ハリルホジッチはそんなGKを求めているのです。
現代GKにとって足元の技術は必須
GKはフィールドプレイヤーとは異なり「手」を使える唯一のポジションです。しかし昨今ではセービング以外にもペナルティエリア外での役割も増え、パス回しの際のビルドアップに参加することや、攻撃の起点となるピンポイントロングフィードができなければなりません。
現在Jリーグでは浦和レッズがポゼッションを高め、GKまでもがビルドアップに参加する戦術をとっています。これはペトロヴィッチ監督が広島時代から継続している戦術で、この戦術においてGKは非常に大事なポジションだという認識から古巣サンフレッチェ広島の西川周作を移籍させたとも言われています。
確かに西川周作は左足から繰り出されるフィードは抜群のものがありますし、大分時代はプレイスキックを蹴るほどでした。
絶対的な守護神というイメージがあった川島永嗣も所属クラブでパフォーマンスが上がらず出場機会に恵まれない場面もありますので、第2GK、第3GKと呼ばれていた選手がスタメンに名を連ねることにも期待です。日本代表の実力の底上げにも繋がるでしょう。
フィールドプレイヤーに比べ高年齢でも活躍できるGK
GKとフィールドプレイヤーの違いは「手」でボールを扱える点だけではありません。「運動量」というものも違います。フィールドプレイヤーの場合は1試合で約10kmもの距離をダッシュやランニングで常に走り続けていますから、年齢的に走れなくなり、運動量が落ちるのは頷けます。
しかしその点GKは運動量はあまり関係なく、瞬発力や判断力に重きを置かれます。瞬発力だけみると年齢的なものは関係あるかもしれませんが、判断力などは経験を重ねたベテランの方が長けていることさえあります。さらに言えば「コーチング」や「声出し」によりDFのポジショニングを細かに修正し、未然に相手の攻撃の芽を摘むことさえできます。シュートストップだけではなく経験や勘、統率力がGKの要素で大事なことでしょう。
世界的に見ると元ドイツ代表のカーンや元デンマーク代表のシュマイケル、元イングランド代表のシーマンなどは40代近くまで代表のゴールマウスを守っていました。
30歳を超えてベテランの域に入ってきた川島英永嗣、次の世代の守護神候補の権田修一、そしてその間に位置づけされる西川周作と東口順昭のどのGKがハリルホジッチのファーストチョイスとなるのか目が離せません!!!
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画像引用:YouTubeより