6日、埼玉スタジアム2002でイラク代表との死闘を制し、日本代表は何とか勝ち点3を獲得しました。UAE代表(ホーム)、タイ代表(アウェイ)、イラク代表(ホーム)との戦いを終え、2勝1敗の勝ち点6の4位となっています。首位のオーストラリア代表までが勝ち点7ですので次のアウェイ、オーストラリア戦で勝てば、サウジアラビア代表VSUAE代表の結果が引き分けだった場合は首位になる可能性もあります。ここまでの試合を振り返りつつ11日に行われるアウェイ、オーストラリア戦について言及していきます。
3位はプレーオフ。何としても2位以内に。
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— AFCアジアカップ (@afcasiancup_jp) 2016年10月6日
日本代表は何としても2位以内に入らなければなりません。
3位でもW杯に行ける可能性はありますが、アジア最終予選グループAの3位のチームとプレーオフをし、それに勝利することが一つ目の条件。
またその後に北中米カリブ海予選4位のチームと大陸間プレーオフをし、制さなければならないという大変大きなハードルがあります。
日本代表はすでにUAE代表にホームで負けています。この負けは本当に痛かったです。
ということは現在、日本代表より上の順位にいるオーストラリア代表、サウジアラビア代表、UAE代表それぞれとの残り試合の直接対決では必ず勝たなければ上には行けません。
UAE代表戦の負けを取り返すべく、一般的には引き分けでも良しとされているアウェイ、オーストラリア戦では必ず勝たなければならないのです。
Bグループは2極化の様相!イラク代表、タイ代表は脱落か。
Bグループの現状では3敗を期したイラク代表、タイ代表はW杯出場がかなり厳しい状態になります。
そうは言っても上ばかり見ていたら足元を救われるのがプロスポーツの世界。
逆に言うと他の国がイラク代表、タイ代表に取りこぼしがない状況が続くと日本代表が残しているイラク代表とのアウェイ戦、タイ代表とのホーム戦を取りこぼした時点でかなり厳しくなるでしょう。
イラク戦MVPは原口元気、清武弘嗣。バッドプレイヤーは・・・?
画像引用元:【アジア最終予選】 10/5 日本代表、イラク代表が試合会場で最終確認
後半ロスタイムに決勝点を決めた山口蛍はもちろん評価できますが、イラク戦で最も評価されたのは原口元気と清武弘嗣ではなかったでしょうか。
先制点を決めた場面は原口元気のうまさが出ましたし(誤審疑惑はあるが・・・)、得点というわかりやすい結果を出しました。しかしそれだけではなく、試合を通してアグレッシブにドリブルで仕掛けたり、ハードワークして未然にチャンスの芽を潰すという攻守の両面での貢献は明らかでした。
そして常に攻撃の中心となった清武弘嗣も評価できるでしょう。この日は所属クラブのボルシア・ドルトムントで出場機会が得られない香川真司と代わってトップ下のスタメンに入りました。
セットプレーのキッカー、スルーパス、縦パスを受け収める能力、FWを追い越すなどの運動量、どれをみても高水準で香川真司からポジションを奪ったという印象をも受けたほどです。
グッドプレイヤーもいればバッドプレイヤーもいるということで良くなかった選手として確実に名前が挙がるだろうという選手は本田圭佑だったのではないでしょうか?
ボールを持っての仕掛けは少なく、何か迷っているような感じさえ抱きました。
特別スピードがある選手ではないものの、明らかに体が重いという感じです。
フィニッシュの部分でも精細をを欠き、GK真正面のシュートやヘディングシュートがポストに阻まれるなど結果を残せなかったのは不安です。
オーストラリア戦で使うべき選手は誰だ!?
アイキャッチ画像・文中画像引用元:SEASON REVIEW NAGATOMO
イラク戦もかなりハードな試合でしたので可能ならば違うメンバーで戦いたいところです。
2~3名のメンバー交代を示唆しているハリルホジッチ監督ですが、ポイントはDFだと思います。
イラク戦でも失点はセットプレーからでした。UAE戦も含めて3失点全てセットプレー。オーストラリア代表は他にも増してフィジカルコンタクト、ヘディングの能力が高いと思っていて間違いありません。
イエローカードの累積でサイドバックの酒井宏樹が出場できないのは痛いでしょう。
185センチと日本のサイドバックとしては高さのある彼の代わりは長友佑都が有力です。しかし彼は170センチ(実際は168センチ!?)しかありませんのでセットプレーでの競り合いの不安要素になりかねません。
特に警戒すべき選手としてはオーストラリア代表のケーヒルが筆頭です。日本キラーとしても有名ですし、長友佑都や酒井高徳などの高さのないところで勝負してくるとかなりきついと予想します。
※(追記)長友佑都は槙野智章との接触で脳震盪を起こし、チームからの離脱が発表されました。そうなると左サイドバックは太田宏介か槙野智章、はたまた右サイドバックに長谷部誠をコンバートして酒井高徳を左に回すか・・・。いずれにしろサイドバックは満身創痍です。
そしてセンターバックですが、吉田麻也、森重真人共にイエローカードをもらっているのもあまり好ましくない状況にあります。
個人的にはここで槙野智章や植田直通を出場させ、勝利に貢献するほどの活躍ができるパフォーマンスを見せれば日本代表は成長すると思います。
メンバーを固定し過ぎて他のメンバーの成長の機会を減少させている節のあるハリルホジッチ監督。
メンバー変更を積極的に行い、まずはロシアW杯の出場権を獲得して頂きたい!
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