ロシアW杯アジア最終予選、第2節タイ戦を2-0で勝利した日本代表。初戦のホームでのUAE戦の敗戦を引きずる雰囲気の中、勝ち点3をもぎ取ったことは賞賛に値するでしょう。第2節でオーストラリア代表、サウジアラビア代表が勝ち点6を上積みし、日本代表は追いかける立場となりました。タイ戦の試合戦評を含めて今後の展開を考えてみます。
MVPは原口元気。「ハードワーカー」としての才能
値千金の先制点を決めたのはブンデスリーガ、ヘルタ・ベルリンに所属する原口元気。ハリルホジッチ監督がボランチでの起用をすることに不満も自分の主戦場である左サイドの攻撃的ポジションで見事に結果を残しました。
積極的な攻撃参加もありましたが、私が評価するのは「守備面」。
攻守の切り替えという意味では浦和レッズ時代には無かった「獲られたら獲り返す」という意識が高いように感じました。
原口元気を筆頭にボールへのアプローチで相手にプレッシャーを掛けてることができていた選手は山口蛍、酒井高徳あたりが高評価を得ているでしょう。
これは非常に大事なことで、世界最高峰のバルセロナも大事にしている意識です。
「獲られたら獲り返す」、「攻守の切り替え」の意識を高めることはアジアで戦う上でも必ず必要になってきます。
決定力不足を解消するには新しい選手を。大久保嘉人、豊田陽平の存在
原口元気と浅野拓磨の2名がゴールネットを揺らしましたが、もっと得点を獲ることができたのは誰の目でも明らかです。
本田圭佑、香川真司の2大エースがことごとく決定機を逃し、自ら試合を厳しくした印象もあります。
日本代表の長年の課題とされている「決定力不足」をハリルホジッチ監督は軽視しているように感じます。
やはりJリーグ、自国のリーグで得点を決めている選手を入れるべきだと考えます。そう考えるとやはり川崎フロンターレの大久保嘉人、サガン鳥栖の豊田陽平あたりはアジア最終予選で必ず武器になると思っています。
特に引かれた相手には豊田陽平のようなフィジカルに長け、ヘディングが強い選手が必要だと感じます。
今の日本代表にはいないタイプの選手をチョイスするのもありかと思います。
試合中の采配に疑問。選手交代のタイミングの悪さ。
その時のコンディションを見てハリルホジッチ監督は交代のタイミングを伺っていたのかも知れませんが、どう考えても交代のタイミングが遅過ぎると思います。
特に香川真司の動きにキレが無かったのは誰が見ても明らか・・・。
トップ下に清武弘嗣、あるいは岡崎慎司をツートップの一角として使うなどの方法もあったと思います。
試合中の采配も監督の大事な仕事です。最近のハリルホジッチ監督の交代のタイミングにはセンスを感じません。
もう少し早めに手を打つようにしないと勝負どころで後手を踏みます。
次回は10月。新たなメンバーを入れ気分一新して快勝してもらいたいです。
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文中・アイキャッチ画像引用元:Stimmen nach Ingolstadt - Kalou - Haraguchi - Hertha BSC - Berlin - Bundesliga - 2016 #hahohe