フランス代表、ポール・ポグバがバロンドールを取ることが難しい理由
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— Paul Pogba (@paulpogba) 2016年6月10日
リオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウドがキャリアのピークを迎え始め、次世代のスター候補の出現が期待されます。そんな中で若手実力派のMFと言えばポール・ボグバが挙げられます。フランス代表にも選ばれるポグバはこの先世界ナンバーワンプレイヤーになるの可能性を秘めています。1993年生まれで、まだ23歳という年齢にも関わらずに高水準な評価をされており、もし移籍するとなると100億円以上の移籍金が発生すると言われています。ポグバの能力を考察すると同時に世界ナンバーワン選手の称号ともいえるバロンドール獲得ができるのか見てみます。
フィジカルとテクニックの調和
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— Paul Pogba (@paulpogba) 2016年6月6日
ポグバが世界ナンバーワンになりつつあるとされる理由は、フィジカルコンタクトや高さも含めた身体能力と確かな足元のテクニックです。
188cmの長身で体も大きく、中盤でのセカンドボールやボールの競り合いに対して当たり負けする事は少ないです。スピードも持ち合わせていて、俊敏なアプローチででボールを保持したり、空いている空間に素早くポジションを移動することもできます。
ボディバランスにも長け、ボールをキープする際に当たられても倒れることはなかったり、素早いターンで相手をいなすこともできます。ロングシュート、ミドルシュートなどの遠目からのシュートも破壊力抜群です。
ポグバが世界で最も優れた中盤の選手と言われる所以はその身体能力に加え高いボールコントロールテクニックを持っているからです。最も突出しているのがファーストタッチのうまさです。ボールをトラップした時に自分のコントロールしやすい場所に置く能力が高く、ドリブル突破や、遠めからのシュート、ピンポイントパスに繋がっているのです。
優れた体の大きさもそうですし、高いテクニックを持っていることがポグバが今後期待される大きな要因です。
ポグバの気づきにくい能力①正確なパス
ポグバがすごいと言われる理由には、さらに2つの見えにくいアビリティを保持しているということがあります。
それは「パスの正確さ」と、「浮き球の処理能力」です。
パスの能力というのは、正確なパスを出せる足元の技術があるということ前述の通りですが、それよりも素晴らしいのがパスの意識を失わないことです。
ポグバレベルのになると、自分の力を最大限に出すことを考え、エゴが出て強引なシュートや強引なドリブル突破をしてしまってもおかしくないでしょう。
しかしポグバはペナルティエリア外でコースが空き、シュートが撃てる状況でも、確実にゴールに直結し、ゴールの可能性の高いスルーパスを選択するような選手なのです。
ドリブルで駆け上がるのか、パスを出すことを選択するかの決断も、どっちの方がチームの勝利に繋がるかを考えることができるのです。
元イタリア代表、ピルロが試合に出れない時にユベントスをレジスタとして牽引できたのは、ポグバのこのような性格、勝者のメンタリティが備わっていたことに他なりません。。
ポグバの気づきにくい能力②浮き球処理能力
もう一つの能力の高さが浮き球処理能力です。
ボランチやセントラルミッドフィルダーであれば中盤の底でタクトを振るうレジスタ的な存在も多いです。
そういうタイプでは長い距離で正確なパスを出しピッチ全体を分析する力が長けていそうですが、ポグバはそういうタイプとは異なりボールが宙に浮いている状態の反応の速さ、うまさなどに長けています。
ヘディングも然り、トラップもそうですが、兎に角浮き球に関する反応が突出して良いのがポグバです。
ルーズボールや、チームメイトからのミスパスで浮いてしまったものに対してもそのテクニックやフィジカルを活かしてボールをコントロールする技術は、世界でも数本の指に入るでしょう。
バロンドールを獲得することはできるのか?
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— Paul Pogba (@paulpogba) 2016年5月14日
今後の活躍次第ですが、ポグバは将来バロンドールを取れるのでしょうか。
この件についてはどうしても難しいと思わざるを得ません。
その理由としてはポグバのポジションが「中盤の底」、「ボランチ」、「セントラルミッドフィルダー」であるということです。
ポグバの力が最も発揮されるポジションは、オフェンス、ディフェンス共に重要な中盤です。
一番ボールタッチ数の多い中盤の底でならばフィジカルを利用しボールキープからパスで配球を振り分けることも可能ですし、一対一も多く相手のオフェンスを止めることや、高いスプリント力で攻撃陣とのコンビネーションすることも考えられます。
最近の傾向を考えるとバロンドール獲得者はリオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウドなどのFWやWGに偏っていることはポグバにとっては不利でしかないと言えます。
現在ユーロ2016が行われていますが、ホスト国であるフランス代表が優勝することもポグバがバロンドールを獲得するためには非常に大事になってくるタイトルだと思います。
キャリアの中ではユベントスでセリエA優勝に貢献していますが、ヨーロッパやワールドカップでの実績は少ないという実情があります。
フランス代表も勝ち進んではいますが、優勝までできるかは疑問です。しかも今大会もそうですし、チャンピオンズリーグなどでの活躍を考えるとアトレティコ・マドリーのグリーズマンの方がバロンドールに近いかもしれません。
バロンドール獲得の近道としてはユベントスでCLのタイトルを取るか、ユベントスから移籍し、バルセロナやレアル・マドリーなどのタレント集団に移籍するか色々な選択肢があると思います。今後のポグバの動向にも注目です。
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文中画像、アイキャッチ画像引用元:Gros plan sur Paul Pogba