日本代表、浦和レッズの槙野智章の発言に物申す!!(前編)
先日、日本代表で浦和レッズ所属のDF、槙野智章が「サンフレッチェ広島もペドロビッチ監督が示した方向性でサッカーをしている。浦和と広島が今シーズンのJリーグで勝ち点歴代最多に迫れば、日本人にどんなサッカーが合っているかを自ずと示すことになる。」という主旨のコメントをしました。国内リーグの強豪クラブの戦い方を代表が踏襲することは傾向として多いかもしれませんが、日本代表にそれが当てはまるのでしょうか?日本代表はどこを目指せばいいのか、槙野智章のコメントを参考に考えたいと思います。
確かに上記したように特にヨーロッパの主要リーグではそのリーグの強豪クラブと代表チームの戦い方やメンバー、フォーメーションが近いということは多いでしょう。自国リーグ強豪クラブの戦術を踏襲することでその国のアイデンティティを高めるという点では間違っていないかもしれません。欧州主要4大リーグの各国代表の戦術傾向、メンバーなどを見ていきます。
スペイン代表、リーガエスパニョーラ
バルセロナ、レアル・マドリードが中心となりショートパスを繋ぎポゼッション率を高めてゲームを支配するというやり方はスペイン代表にも相通ずるところはあります。
スペイン代表と言えばイニエスタ(バルセロナ)、ビジャ(元バルセロナ/現NYシティFC)、セルヒオ・ラモス(レアル・マドリード)、カシージャス(元レアル・マドリード/現ポルト)、フェルナンド・トーレス(アトレティコ・マドリード)などの選手が主力として結果を残しており一時代を築きました。
イタリア代表、セリエA
現在、低迷中のイタリアですが、2006年W杯で優勝した実績や古い記憶を辿ると強豪国、強豪リーグとしての地位はある程度高い物があるのは変わりません。
ACミラン、インテルの調子は悪いですが、以前の伝説を考えるとイタリア代表に与えている影響は大きいです。ユベントス、ローマを見るとここ数年でも安定していてイタリア代表の守備的な戦法のアイデンティティは引き継がれています。
イタリア代表で言うとピルロ(元ACミラン、元ユベントス/現NYシティFC)、トッティ(ローマ【現代表は実質引退】)、モントリーヴォ(ACミラン)、ブッフォン(ユベントス)、キエッリーニ(ユベントス)、マルキージオ(ユベントス)などがコンスタントに選出されています。
ドイツ代表、ブンデスリーガ
ブラジルW杯で優勝し、復活を果たしたドイツ代表。日本人選手も多く在籍するブンデスリーガは現在、ホットなリーグと言えるでしょう。
ドイツと言えばバイエルンミュンヘン、ドルトムント、シャルケなどがリーグを引っ張ていますし、ドイツ代表選手も多く輩出しています。
ドイツ代表でブンデスリーガ所属選手はミュラー(バイエルン・ミュンヘン)、ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)、ボアテング(バイエルン・ミュンヘン)、フンメルス(ドルトムント)、サネ(シャルケ)などです。他にもたくさんいますが、バイエルン・ミュンヘン、ドルトムントの好調さから考えても納得の選出と言えるでしょう。
イングランド代表、プレミアリーグ
サッカーの母国、イングランドプレミアリーグでは他国の選手の台頭からイギリス国内の選手が育たないという問題はありますが、やはりCL優勝チームを数多く出すリーグですから代表でもW杯優勝候補に毎回挙げられます。
イングランド代表、プレミアリーグ所属の選手はウェイン・ルーニー(マンチェスターユナイテッド)、ジョーンズ(マンチェスターユナイテッド)、ジョン・テリー(チェルシー【現代表漏れ】)、スターリング(マンチェスターシティ)、ハリー・ケイン(トットナム)などが選出されています。
以前はデイビット・ベッカム(元マンチェスターユナイテッド)、アラン・シアラー(元ニューカッスル)なども自国リーグ所属代表選手として名を轟かせていました。
この欧州各国リーグを踏まえて次回は日本代表メンバーとJリーグについての個人的な考え方を書きたいと思います。
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トップ・アイキャッチ画像引用元:JFATV 【日本代表 ワールドカップ予選】 11/8 シンガポールへ出発 槙野、柏木、金崎インタビュー