いよいよ本日、ロシアW杯アジア2次予選シンガポール戦、カンボジア戦の日本代表メンバーが発表されます。新しい選手も入ってきてどうなるか楽しみですね。どんな選手がどのポジションに配置されるか注目です。今回は「フォーメーション」について考えてみたいと思います。日本代表のフォーメーションの独自の見解を綴りたいと思います。
4-2-3-1は適正か?
ハリルジャパンの基本的なフォーメーションは4-2-3-1、見方によれば4-5-1、4-3-3にも見えます。それがそもそも合っているのかがどうか疑問です。
個人的には「3-6-1」や「3-5-2」も試す必要があると思います。
3バックと4バックでは実は3バックの方が守備的だと言われます。
4バックだとサイドバックが積極的に攻撃参加しますから、仮に両サイドバックが高い位置を取る時にDFが2人になって数的不利になることもあります。
(だいたいのチームは決まりごとで左右どちらかのサイドバックが上がっている際は逆サイドバックは下がっておくということも多いのでリスク管理はしているはずだが・・・。)
4バックでうまくいかなかったりサイドで主導権を取れない時は3バックを採用することも大事かと思います。
そんなに前線のポジションを区切る必要はないと思う。
前線のポジション配置にも個人的に思うところがあります。配置というより「呼び方」と言った方が良いかもしれませんけれども。
最近ではワントップやツートップ、あるいはゼロトップ、トップ下やシャドーなど色々なバリエーションで呼ばれますが、攻撃は水物ですし相手を撹乱するためにもあえてポジションを流動的にしても良いのではないでしょうか。
わざわざ「右サイド、本田圭佑」や「トップ下、香川真司」と決めてしまうより左右を攻撃の流れで変えたり上下の選手が入れ替わったりと臨機応変に対応するのも良いでしょう。
もちろん守備の際には味方も混乱しないように定位置に戻るようにということが前提ではありますが・・・。
要は動く領域が狭いということも言えるでしょう。
仮にトップ下があるとして今のベストは誰か?
フォーメーションにもよりますが、現状のフォーメーションでは「トップ下」というポジションが存在します。
ここ数年を思い返すとザッケローニ監督時代は主に本田圭佑が、ハリルホジッチ監督になってからは香川真司が据えられています。
そこに清武弘嗣や柴崎岳が絡んでいくことになると思いますが、私は本田圭佑、香川真司のダブルトップ下が一番良いと思います。
呼び方によっては「トップ下」というより「シャドー」という形になるかもしれませんけれども・・・。
ミランでも右サイドでやっているという理由から日本代表でも右サイドに据えられているのだと思いますが、現状は結果が出ていません。
むしろミランでは守備で奮闘している分、ボランチでも面白いように見えてしまいます。
しかしそうなると攻撃力の魅力が半減してしまいますから現実的ではないですが、北京五輪時代は中盤の底にポジションを取っていたこともありますので今後プレースタイルが変わればあり得なくも無いでしょう。
ウイングで左利きとなるとバイエルンのロッペンやレアル・マドリードのベイルなどが思い浮かびますが、本田圭佑は彼らのようなスピードは持ち合わせていません。
もっと真ん中よりでプレーすることが本田圭佑の良さであるキープ力やフィジカル、シュート力が最大限生かせるのではないでしょうか。
香川真司はトップ下でもインサイドハーフでもウイングでも経験を積んでいますから本田圭佑との共存でも問題ないと思います。
ワンボランチをできる選手がいれば前線のポジションに強みができる
攻撃的な中盤の話から変わりまして次は守備的MFに照準を当ててみましょう。
現在の日本代表は中盤の底、いわゆるボランチは2人で「ダブルボランチ」が主となっています。
94年W杯アメリカ大会から非常に流行り出した印象がある守備的MF、ボランチですが2人のところを1人でこなせれば面白いと思います。
現状の日本代表ではワンボランチで試合を組み立てられるような選手はいないかもしれません。
フォーメーションにも流行りがありますし、相手の陣形によっても変えなければならない事情があるにせよワンボランチのフォーメーションを採用しているチームは少なく思います。
仮にワンボランチができるようになればその分前線にポジションを増やせるというメリットもありますが、現状でワンボランチが出来る選手はいるでしょうか。
ワンボランチの適正を持った選手の条件として私が考えるのは、
・ヘディングが強い
・パス精度が高い、展開力がある
この条件は最低限だと思います。
相手ゴールキックでボールが落下していくポイントはボランチ付近が一番多く、ヘディングでの競り合いが強い選手がいればゲームの主導権を握れる可能性は高いです。
そしてパスの精度、展開力というところで考えると攻撃のスイッチを入れたり攻守の切り替えが頻繁に行われるポジションはこのボランチです。
同じボランチでもタイプは様々ですが、川崎フロンターレの谷口彰悟あたりがもしワンボランチのフォーメーションを採用する場合は伸び代があるのではと思います。
今現状のダブルボランチでバランス取れているなら良いかもしれませんが、後半のスコアがビハインドの場合などは攻撃に比重を置くにはこのようなポジション配置は絶対必要になってきます。
まとめ
・3バックもオプションとしてあるべき
・前線は流動的にポジションを変化させても面白いはず
・ワンボランチができる選手がいれば前線の攻撃力が増す
アルジェリア代表を率いていた時のような「柔軟さ」が少なくなったように感じるハリルホジッチ監督・・・。ロシアW杯に絶対連れて行ってくれ!!!
関連記事