日本代表、浦和レッズの槙野智章の発言に物申す!!(後編)
前回、(前編)という形で「日本代表、浦和レッズの槙野智章の発言に物申す!!」という題名で記事を書かせて頂きました。今回は(後編)でございます。欧州主要4大リーグと代表チームを考えた上で日本代表、Jリーグのクラブについて槙野智章のコメントについて個人的見解を示したいと思います。
Jリーガーが選出されていない日本代表
槙野智章の発言は「Jリーグの歴代最高勝ち点」について言及したものであって日本代表に関しての発言ではないことはわかっています。
しかし、「日本人に合った戦術」=「広島、浦和を牽引していたミシャのやり方」ならば日本代表でもそれをすれば強くなるかも?と私なんかは考えてしまった訳です。
2シーズン制となったとは言え、広島、浦和の通年でのパフォーマンスは高かったのは間違いありません。
ところが日本代表が日本人に合ったサッカーをするには欧州リーグ、いわゆる海外組の選手が主に選出されている現状から考えると難しいです。
ポゼッション率を高め3-6-1のフォーメーションを用いての戦い方はハリルホジッチ監督は今は考えていないように思います。
(前編)で述べたように「自国リーグ強豪国の戦術」=「代表の戦術」のようになるには海外移籍の流出を減らし、Jリーグに所属することのメリットを選手が感じること、Jリーグを活性化し盛り上げなくてはなりません。
あえてJクラブの戦法を日本代表チームに踏襲するならば?
ここであえてJクラブのどのチームの戦術を踏襲すれば良いかと考えてみると、個人的には結果を残している広島や浦和ではなく、湘南ベルマーレのような戦術が良いと思います。
J1、J2を行ったり来たりしていた湘南でしたが今シーズンは見事にJ1残留を決めています。残留くらいで何を日本代表の戦術を語っているんだ?とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、「チーム予算」から考えると湘南ベルマーレは非常に低予算であり、母体であったフジタ工業もメインスポンサーから降りていますので、日産自動車、楽天、三菱自動車、東京ガスなどのビッグスポンサーの恩恵を受けているチームとは違います。
そんな低予算で選手を他から引っ張て来ることや強化するのが難しい中、なぜJリーグのトップリーグにいることができるかと言えば戦術が「湘南らしい」からではないでしょうか?
「湘南スタイル」とJリーグフリークの中で呼ばれていますが、他のチームより「走る」ことに重きを置いています。これは自分たちのチーム力を冷静に分析し、リーグでもどの立ち位置に自分たちがいるのかを把握できているからこそ「走り勝つ」というところに主眼を置いているのでしょう。
日本代表にはメッシもいなければクリスティアーノ・ロナウドもいなく、ネイマールもいません。世界の強豪国とは圧倒的に「個の力」の差があります。
日本代表がブラジルW杯に出た時に自分たちのレベル、立ち位置を把握できていたでしょうか?「自分たちのサッカー」、「日本らしいサッカー」というものを追及した結果惨敗しましたが、「運動量」や「走力」、「スプリント力」などに日本代表強化の秘密があると思います。
Jリーグの強化が日本代表の強化に繋がるようにするには?
結局のところ「Jリーグを活性化させる」ということが肝だと私は考えます。
日本代表を強くするには?→Jリーグを活性化させる。
Jリーグを活性化させるには?→選手の給料を増やす。ビッグネームを獲得する。
選手の給料増、ビッグネームを獲得するには?→観客動員数を増やす。
観客動員数を増やすには?→スタジアムをもっと興味深いものにする
93年Jリーグ発足時にはブームと言えるほど盛り上がりましたが、観客動員数は年々微減しています。2ステージ制に戻ってCSが入ることによって観客動員数が増えるかもしれませんが、他のアプローチとして「スタジアム」をもっとエンターテイメント的な要素を増やせば良いと思います。
選手やサッカーそのものが好きな人は自ずとスタジアムに足を運ぶでしょう。しかし全く無関心な人にどのようにサッカーに興味を持ってくれるかは別のアプローチでも良いと思います。例えばディズニーランド内にサッカーグラウンドがあったとしたら・・・?これは極端かもしれませんが、家族が楽しめるテーマパークのようなスタジアムが最終的に「日本代表」のアイデンティティの確立、強化に繋がると私は信じています。
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トップ・アイキャッチ画像引用元:JFATV 【ワールドカップ予選】10/7 シリア戦試合会場で最終調整