川島永嗣、西川周作、権田修一・・・日本代表GK戦国時代到来!?
現在日本代表は川島永嗣がレギュラーをつかんでいます。ゴールキーパーは一旦レギュラーが固定されるとその座を奪うのは難しいと言われています。ハリルホジッチが代表監督に就任した今、ゴールキーパーの今後の勢力図がどのように変化するのかを考えてみたいと思います。
現在の勢力図そして過去の戦国時代
ハリルホジッチ体制で招集されたゴールキーパーは川島永嗣(スタンダール・リエージュ)、東口順昭(ガンバ大阪)、西川周作(浦和レッズ)、権田修一(FC東京)の4人です。現在の序列はでは川島・西川・権田・東口の順番でしょう。
過去に起こったゴールキーパー戦国時代と言えば川口能活と楢崎正剛の戦いが最も有名でしょう。川口能活は1998FIFAワールドカップと2006FIFAワールドカップに、楢崎正剛は2002FIFAワールドカップに正ゴールキーパーとして出場しています。この間も2人はアジアカップやコンフェデレーションズカップでも激しい争いを繰り広げ、互いに切磋琢磨し実力を磨いていました。また、イタリアでもブッフォンとトルドが激しい争いを繰り広げた事も有名です。
勢力図を塗り替えるには
2010FIFAワールドカップでは、直前まで楢崎正剛が正ゴールキーパーだったものの、現地入りして川島永嗣が正ゴールキーパーの座を奪取しました。その背景として南アフリカ入りした楢崎正剛の現地の環境に適応できなかった事、そして代役として出場した川島永嗣がワールドカップ開幕直前に優勝候補と言われていたイングランドとの強化試合での活躍がきっかけでした。それでは、不動の守護神川島永嗣のミスに頼ることなくほかのゴールキーパーが正ゴールキーパの座を奪い取るにはどうしたらいいのか。
まずは所属クラブで結果を残すことが大事です。また、自分の武器を磨き常にそれが使えるようになると正ゴールキーパーの座はグッと近づきます。現在2番手の西川周作は足元の技術と正確なパスに定評があります。ペナルティーエリア内から前線へ一気にロングパスを送る事で前線の選手が裏へと抜け出し得点につながる事があるでしょう。また、ゴールキックはオフサイドが適用されないので早いリスタートからの得点も期待できるでしょう。また、怪我で休場している間代役としてチャンスを掴んでそのままレギュラーになるケースもありえます。今までの日本代表はポゼッションを高めるサッカーを志向していましたが、ハリルホジッチに代わりそれが変わる可能性もあります。その時にはキーパーに求められる要素も変わってくるでしょう。
新興勢力の台頭はあるのか?
ハリルホジッチ体制で招集されていないゴールキーパーの中で今後注目されそうな選手を世代別にJ1・J2から1人ずつを挙げてみます。
1986年ー1990年生まれの選手ではJ1は林彰洋(サガン鳥栖)、J2は金山隼樹(コンサドーレ札幌)でしょうか。林は身長が195cmなのでハイボールの処理に優れています。そのため、相手選手はゴール前に高めの緩いクロスを上げにくくなるので相手の攻撃の選択肢がある程度限定され、ディフェンダーにもケアする場所がわかりやすくなるので良い影響がでると思います。
次に金山ですがV・ファーレン長崎に所属していた時、J2昇格1年目でJ1昇格プレーオフに進出する原動力になった堅守を最後方から支えていたのでゴールキーパーの能力は高いと思います。J1でのプレー経験はないものの今後J1でプレーして実力を示す事ができれば日本代表から声が掛かる事があるかもしれません。
戦国時代到来へ向けて
戦国時代が到来するのはそう遠くはないでしょう。なぜなら、現在の正ゴールキーパーの川島永嗣はアテネ世代なので川島永嗣がその座を奪われた場合、次の世代である西川を筆頭とした北京世代の選手が一斉に名乗りを挙げる事になります。つまり、正ゴールキーパの座を狙った激しい争いが繰り広げられるのは必至です。
ひとたび戦国時代が訪れると過去の実績は関係なく比較されます。つまり、今まで正ゴールキーパーの座をつかんでいた選手はその座を追われまいと必死で結果を残そうとし、正ゴールキーパーの座を狙う選手は下克上を狙いつかんだチャンスを必死でモノにしようとします。その結果全員の実力が上がることにつながります。これからゴールキーパー戦国時代が巻き起こることを期待してサッカーを観戦していきましょう。
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