ハリルホジッチ体制での初公式戦となるシンガポール戦の攻撃陣は直前のイラク戦と同じ岡崎、本田、香川、宇佐美の4人で挑みました。無得点に終わった今、新たな選手の覚醒が必要です。新たにスターとなる選手を考えていきます。
ハリルホジッチ的序列
現時点でのハリルホジッチ監督の“序列”はこの4人が上位と言えますが、チーム内競争を求めるハリルホジッチ監督にとっては彼らに割って入る存在が不可欠です。
代表デビューしたばかりの宇佐美は同年代の武藤と左のポジションを争わせる意図が見て取れます。
一方、岡崎・本田は南アW杯からの主要メンバーであり、ブラジルW杯の主要メンバーである香川は決して好調と言い難いこの2シーズンを送っていてこの3人に割って入る選手が出てこないと競争は生まれません。
特に宇佐美・武藤を始めとする年代やその下のリオ五輪を目指すU-22代表の世代の突き上げが必要。期待をしたい若手選手をチェックしてみました。
今後期待したい若手選手
● 原口元気(ヘルタ・ベルリン)
アタッカーとして宇佐美・香川との競争か?
● 南野拓実(ザルツブルグ)
ブラジルW杯予備登録メンバー。リオ五輪を目指す世代でもあり、今後の成長が期待される。
● 宇佐美貴史(G大阪)
既に割って入りつつあるが今後の活躍次第。ハリルホジッチの期待も大きいが改善点も多い。
● 武藤嘉紀(FC東京)
アギーレに見出された選手の一人。今夏のハインツ移籍でさらなる飛躍に期待。
● 杉本健勇(川崎F)
5月の日本代表候補合宿メンバー。ロンドン五輪4試合出場。
● 野津田岳人(広島)
リオ五輪を目指すU-22代表。高校3年生当時からJ1出場。
● 浅野拓磨(広島)
5月の日本代表候補合宿メンバー。リオ五輪を目指すU-22代表。
● 中島翔哉(FC東京)
リオ五輪を目指すU-22代表の期待の星。2015アジア杯のサポートメンバーにも選ばれた。6月20日にJ1初ゴール。
● 関根貴大(浦和)
浦和の若きサイドアタッカー。縦に速い攻撃向き。
● 鎌田大地(鳥栖)
ガンバ大阪ジュニアユースからユース昇格できずに東山高校を経て鳥栖加入(本田と同じ道のり)。今年ルーキーイヤーながら試合出場、アシストも記録している。
● 堂安律(G大阪)
「新・ガンバ大阪の至宝」として期待がかかる高校2年生。ACL出場、J1出場は宇佐美と同時期。6月20日にJ1初先発を果たすも結果は出せず。東京五輪代表の世代。
Jリーグの得点ランキングでは宇佐美、武藤が2桁得点で頭一つ抜け出ています。
シンガポール戦の交代選手は
シンガポール戦で最初に交代したのは香川。この試合の香川は精彩を欠いていましたので当然の交代だったと思います。
交代で入ったのは大迫。岡崎と2トップの形になりますが決定機をつくり出すことは出来ず終わりました。全くスペースのない中でのプレーは厳しいものでした。
次にボランチ柴崎と交代で原口投入。しかし原口はミスも多く、柴崎が抜けたことでサイドへ散らす効果的なパスも減ってしまいました。
最後のカードは宇佐美に代えて武藤。そのまま左サイドに入りますがいい形でボールを受けたプレーはなく試合終了。
シンガポール戦で本田・香川・岡崎も決して良かったとは言えませんが、それを上回る結果を宇佐美、原口、武藤が出すこともできませんでした。
若手選手がどんどん競争に加わってくることが強く望まれます。
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