日本代表のアジア最大の敵!?オーストラリア代表「サッカルーズ」
先日、W杯予選を戦う日本代表メンバーが発表されましたがW杯の最終予選で日本の最大の敵となり得るのがオーストラリア代表です。「サッカルーズ」という愛称で親しまれており、日本とは2006年ドイツW杯や、2011年アジアカップ決勝などで死闘を演じています。キューウェル、ビドゥカ、シュウォルツァーなどのベテランに依存し続けていたオーストラリア代表は前回のブラジル大会で思い切って世代交代を進め、平均年齢25.5歳という若さでW杯での経験値を積めたのは非常に大きなことです。今回はそんな最大の敵オーストラリア代表特集です。
若手大型ストライカー、トミ・ユーリッチ
W杯では残念ながら死の組み(スペイン・オランダ・チリ)に入り結果は振るいませんでしたが、世界での経験が生かされここにきて若手がぐんぐん成長してきています。2015アジアカップでは韓国を延長戦の末に2-1で破り、念願の初優勝を果たしています。
ユーリッチは23歳で189cmの大型FWです。先月5月まで昨年のAFCチャンピョンズリーグで優勝したオーストラリアのウェスタン・シドニー・ワンダーランズでプレーしていましたが、契約満了に伴い退団しJリーグのサンフレッチェ広島やスウェーデンやロシアのクラブからもオファーを受けており、どこへ行くのか去就が注目されています。
アジアカップでもユーリッチはFWとして活躍し、決勝の韓国戦で、値千金の決勝点をアシストしています。189cmと大型ながらも足元の技術もしっかりしており、ゴール前のポジショニングも絶妙でフィニッシュもうまいです。ダイレクトで合わせるのがうまいのでDFが一瞬でも目を離してフリーにさせてしまうとやられてしまうでしょう。
サイドアタッカー、ロビー・クルーズ
26歳になったクルーズは現在ドイツのレバークーゼンでプレーしています。昨年、大怪我をしてW杯には出場する事ができませんでしたが、現在は代表にも復帰して調子も上向きのようです。クルーズの持ち味はオーストラリア人らしからぬスピードとテクニックでしょう。オーストラリアのキューウェルの後継者との呼び声もあるくらい期待されています。
アジアカップのオマーン戦では二列目からの見事な飛びだしからゴールを決めています。現在プレーしているレバークーゼンではなかなか出番がないので、移籍も視野にいれているとのことです。
ベテランケーヒルもまだまだ健在
世代交代に成功したオーストラリア代表ですが、これまで何度も日本を苦しめてきたケーヒルはまだまだ健在です。さらに今回紹介したユーリッチやクルーズ以外にも、アジアカップでMVPを獲得し、QPRへの移籍が発表されたルオンゴ、アジアカップで最優秀GKを受賞したマシュー・ライアンなど多くの若手が育ってきているのでW杯最終予選で同組になった場合、日本にとって最大の脅威になることは間違いなさそうです。
アジアカップ2011 日本VSオーストラリア 李決勝ゴール 1-0 長友 - YouTube
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