東アジアカップで見えた日本代表の「試合下手」。
【日本代表in武漢】8/7 柴崎岳インタビュー - YouTube
2分け1敗の最下位。東アジアカップの全日程を終え、日本代表は参加国中で最も力のない国という結果が出ました。北朝鮮、韓国、中国との戦いの中でわかったアジアを勝ち抜く難しさ、ハリルホジッチ監督の戦術、若手のデビューなど諸々ありましたが、これらを全て次に生かさないと意味がありません。今回は東アジアカップの反省を踏まえて今後の日本代表のあり方を考えます。
若手とベテランどちらに比重を置くか
ロシアW杯出場をひとつの目標としている日本代表。
ハリルホジッチとしては2018年にハイパフォーマンスを出せる年齢の選手を育てなければという思いでいるのは間違いありません。
その考えからか遠藤保仁や中村憲剛、大久保嘉人や豊田陽平、佐藤寿人など30歳を過ぎても安定して活躍している選手をメンバーに選んでいません。
しかしここまで結果が出なければ年齢なんて関係無いと個人的には思います。
W杯予選ではベテランの力を借りても良いのではないでしょうか。
W杯の本大会に出るメンバーとW杯アジア予選で戦うメンバーが同じでなければならないというルールはありません。
まずはW杯出場を達成することが大事ですからベテラン、若手のバランスをうまく取る必要性はあると思います。
株を上げたのは誰?
今大会目立って活躍したのは「武藤雄樹」、「山口蛍」、「遠藤航」この3人だと思います。彼らのパフォーマンスは良かったと思います。
ハリルホジッチ監督は「メンバー構成としては海外組、国内組が半々くらいにあるのが望ましい」と話しています。
武藤雄樹は持ち味であるオフ・ザ・ボールの動き、スピードを生かしたプレーで2得点を生み出しました。彼の出現は今後の日本代表のメンバー選考に大きく影響するでしょう。
そして山口蛍。彼は韓国戦で殊勲の同点ゴールを決めましたが、貢献していたのは「守備力」です。中盤におけるセカンドボールの奪取、相手へのプレッシャー、後半まで衰えない体力、流石全大会MVPといった感じでした。
3人目は遠藤航。五輪代表のキャプテンはA代表でもユーテリティ性を見せ、サイドバック、ボランチどちらでもプレイできることを示しました。複数のポジションをできる選手は貴重で今野泰幸や阿部勇樹がいない今、中盤、最終ライン、どちもできる選手として名前が挙がるのは遠藤航くらいでしょうか。
この3人以外にも藤田直之、米倉恒貴なども随所に良いプレーをしていたのでまた新たなポジション争いが繰り広げられるという点では良かったと言えます。
日本代表の試合運び
3試合通じてそれぞれで試合の運び方、特にプレッシャーの掛け方に違いがあったことが気になりました。
メンバー全員での共通理解が足りないのか、単純にコンディション調整不足かはわかりませんが、プレッシャーを掛ける場面、掛けない場面のコントラストをもっとはっきり区別しても良いと思います。
特に中国戦では相手がパス繋ぎが下手ということが顕著に出ていて後半からは高い位置からプレッシャーを掛ける場面がありました。
これがハリルホジッチの指示なのか、自分達でやっているのかわかりませんが、高い位置からのプレッシャー、チェイシングにはうまい下手があります。
スタメンでプレイした川又堅碁はこのプレッシャーの掛け方が下手です。
後半途中からでもスピードのある永井謙佑、浅野拓磨を最前線に置き、相手DFのパスの選択肢を限定する必要はあったのではないでしょうか?
試合の流れ、時間帯によって戦術を変えられるような対応力を求められると思います。
ハリルホジッチ!日本をW杯へ!!
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