初戦ナイジェリア戦(日本時間8/5_10:00KO)を前に、今まで支えてきてくれた方への「リスペクト・感謝の気持ち」を、動画メッセージで紹介します。DF4藤春廣輝選手https://t.co/QE4k8DuMPK #daihyo pic.twitter.com/4ToOqMGZab
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リオ五輪サッカー日本代表は1勝1敗1分の勝ち点4でグループBの3位という結果になり、決勝トーナメントまで駒を進めることができませんでした。多くの方が決勝トーナメントまで進めなかった要因として挙げるプレーが藤春廣輝のオウンゴールだったのではないでしょうか。あのプレーに対し、所属チームのG大阪に合流した藤春廣輝は「いじってもらいたい」と発言したことがネットで批判を浴びています。
あのオウンゴールを「ネタ」にするのは時期尚早
大阪の人の気質というか県民性みたいなものがあるので多くのことを「お笑い」にして明るく楽しくやっていこう!みたいなラテン的な部分があるのかもしれませんが、自分自身で「ネタ」にするのにはまだちょっと早かったのかなと思います。
他の人がネタにして藤春廣輝への気まずさを取っ払おうみたいな感じは良いんじゃないかと思います。
しかし藤春廣輝自身が自分からその話をおもしろおかしくしてしまうことで他の人から「反省してない」と思われかねません。もう少し反省の態度を表しても良いでしょう。
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コロンビア代表、エスコバルの「射殺事件」
サッカーファンでしたら「オウンゴール」という言葉を聞いて思い出す事件があります。
奇しくも今回リオ五輪サッカー日本代表が対戦した相手、藤春廣輝がオウンゴールしたコロンビア代表選手エスコバルの射殺事件です。
94年アメリカW杯に出場したコロンビア代表ですが、グループステージのアメリカ戦でDFのエスコバルがオウンゴールをしてしまい決勝トーナメントには行けず敗退となりました。
当時はまだ「自殺点」と呼ばれていたと思います。
エスコバルは「戦犯」とされ、コロンビア国民やメディアからバッシングを受け、批判の的となります。
その後、エスコバルはレストランで食事中にサポーターに銃殺されるというとんでもない事件の犠牲者となりました。
その際、犯人が言った言葉は「オウンゴールをありがとう」だったというのは有名な話です。
藤春廣輝は反省すべき。しかし前を向かなければならない。
サッカーが原因で決して人が殺されるようなことが起こってはなりません。あくまで「スポーツ」ですし、人命が関わるとしたら次元の違う事柄になってしまいます。
しかし「エスコバルの悲劇」が起こるほど国民がサッカーに気持ちが入ってしまうという考え方も一方ではできるでしょう。
(射殺事件があった地域は治安が悪く、薬なども蔓延していた可能性があるため一概にエスコバルのオウンゴールだけが原因かはわからないとされている。)
殺されると思うほどや人命に関わるほどサッカーに対して危機感を持つ必要は無いですが、日本以外の国でサッカー強豪国と呼ばれる国のサッカーに対しての情熱というものの格が違うのかなとも思います。
やはり日本はFIFAランキング50位台のサッカー途上国。W杯やオリンピックで上位になれない理由の根本的な問題はそういったところにあるのでと思ってしまいます。
何度も言いますが、殺人してしまうほどのベクトルの情熱は違いますが・・・。
日本でスポーツといえば根強く野球や相撲などの人気も高く、サッカーだけに偏って愛情、情熱を注ぐことはまだまだ少ないと言えるでしょう。
藤春廣輝がこのプレーを境に選手として成長するか衰退するかの分かれ目となる大きな節目かもしれません。
反省する部分は反省して、前を向いてA代表のレギュラーとなる選手へ成長してもらえばと思います。
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文中・アイキャッチ画像引用元:【リスペクトメッセージ】DF 4 藤春 廣輝 第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ) サッカー競技(男子)日本代表