クロコダイルのサッカー日本代表にもの申す!

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ブンデスリーガと日本人選手の融和性

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現在、数多くの日本人選手が活躍しているブンデスリーガ。1部・2部を含めると、その数は15名にも上ります。香川真司岡崎慎司などが中心として見られていますが、他の選手も注目です。他の欧州リーグで活躍している日本人選手は、多くてもリーグ内で3~4名程度に止まっており、他の欧州リーグでなかなか活躍できない選手が多い中で、何故ブンデスリーガは日本人選手が活躍しやすいのでしょうか。

 日本とドイツサッカーの歴史

そもそも日本とドイツ(旧・西ドイツ)のサッカーのつながりは、1960年に日本代表のコーチとして来日したデットマール・クラマー氏が劇的な変化をもたらしたと言って良いでしょう。東京オリンピックで日本代表をベスト8へ導いただけでなく、様々な日本サッカー界への助言により、日本サッカーリーグ(後のJSL、今でいうところのJFLが妥当でしょうか)創設のきっかけを作った人物です。

その他にも教え子の釜本邦茂氏をドイツ留学に導く等々、まさしく日本とドイツのつなぎ役であった訳です。その後、奥寺靖彦氏が西ドイツに渡り、1FCケルンなどのチームで一時代を築いたのも、クラマー氏がいたからこそ、かも知れません。因みに、現ドイツ代表のクリストフ・クラマー選手は、デットマール・クラマー氏のお孫さんです。

その後、暫くドイツへと渡る選手は見なくなりますが、2002年の日韓ワールドカップ以降に高原直泰選手や小野伸二選手がドイツに渡ったのを皮切りに、数多くの選手がブンデスリーガの門を叩く事になります。

ブンデスリーガの「敷居」の低さ、ドイツの受け入れ体制

ブンデスリーガで日本人選手が活躍できる要因として、ルールとしてチームに外国人枠が無い事が最も大きな理由と考えられます。まず可能性

また、ドルトムント香川真司選手を獲得し、大活躍しているのはドイツ国内でも広く認識されており、クラブの経済面でも興行面でも多大なインパクトのある日本人選手を探すべく、日本国内にスカウトを派遣するクラブも増えています。既にシャルケで確固たるポジションを築いたといえる内田篤人選手や現マインツに所属する岡崎慎司選手など、「ネクスト香川真司」を担う選手がブンデスリーガに3人、4人と登場したのも、その成果と言えるでしょう。

ブンデスリーガだけではありません。ドイツという国で働くには労働ビザの取得が必要となりますが、数多くの日本人が駐在している事もあり、取得は他の欧州各国と比べても容易であるという事も、とても大きな理由の一つと言えるでしょう。あらゆる意味で、日本人選手を受け入れる体制が整っているのです。

ただ、受け入れ体制が整っていても、コミュニケーションが取れない様では、サッカーがスポーツといえど、チームプレーなので支障を来します。ドイツ語は言語の中でも難しい部類に入り(その点でも日本語と似ていますが)、内田篤人選手はドイツ語の習得を半ば諦めたそうです。それでも長谷部誠選手はほぼ完璧にドイツ語を話せる様にまでなっています。

ブンデスリーガのレベル

それでは、ブンデスリーガ自体のレベルはどうなのでしょうか。UEFAでのランキングでは3位に位置づけられていますが、あくまで様々な数値によるもので、FIFAランキング同様、ある程度の参考にしかなりません。他のリーグとのレベルを比較する上で、今シーズンの欧州の主要大会であるチャンピオンズリーグ(CL)およびヨーロッパリーグ(EL)の成績で考えてみましょう。

CL出場チーム

バイエルン・ミュンヘン(予選E組1位通過、現在ベスト4)

ボルシア・ドルトムント(予選D組1位通過、決勝トーナメント1回戦敗退)

バイヤー・レヴァークーゼン(予選C組2位通過、決勝トーナメント1回戦敗退)

EL出場チーム

ボルシア・メンヘングラッドバッハ(予選A組1位通過、決勝トーナメント1回戦敗退)

ヴォルフスブルク(予選H組2位通過、現在ベスト8)

ご覧の通り、出場したチームの全てが予選リーグを通過しており、未だ2チームがトーナメントに勝ち残っているのです。ブンデスリーガといえばバイエルンの1強時代が続いていると思われがちですが、欧州の主要大会でも、まずまずの成績を残しています。一昨年のCL決勝がブンデスリーガを代表するバイエルンドルトムントの対戦であった事もあり、ブンデスリーガが他のリーグと比べて弱い・劣っていると判断するのは誤りであると言えるでしょう。またリーグのレベルが低いから日本人にも適用しやすいという事にもならないという事が分かります。

日本人の勤勉さが十二分に生かされるリーグ

ブンデスリーガは、以前はフーリガンが多く存在していましたが、リーグ側の「一掃作戦」により、今や家族連れでも楽しむことのできるリーグに変貌しています。この点についてもJリーグと非常に似ており、ブンデスリーガ自体が日本人の勤勉さ・几帳面さ・真面目さが生きる・生かすには十分な環境を持っていると言えるでしょう。他の国は割りと陽気で大雑把な部分がある国もありますが、そのような点で日本人の良さを理解してもらえない国もあるようです。


岡崎慎司がヘルタ戦で2ゴール!ブンデス日本人最多28ゴール! - YouTube

引用画像:YouTubeより