日本代表、ハイプレスという戦術
ハリルホジッチ監督の初陣を2-0という最高の結果で勝利した日本代表。岡崎慎司、本田圭佑、香川真司等の「ブラジルW杯組」が仕事をしたように感じますが、新戦力にも明るい兆しが見えたと私は考えます。特に永井謙佑は日本代表に高い位置での「プレス」という新たなオプションを加え、戦術の幅を広げたと言っても良いでしょう。
高い位置でプレスをかけるメリット
サッカーには「ボールの取りどころ」ということをチーム内の共通認識として持っておくべきスポーツだと私は考えます。前線からプレッシャーを掛けることで、そこでボール奪取できなくても次のパスの出しどころが限定され、追い詰めやすくなります。永井謙佑のスピードはボール保持者の「考えるスピード」を奪うという役割も持っています。実際この戦術はロンドンオリンピックでも使われ、スペイン代表等の強豪を撃破しベスト4に大きく貢献しました。
さらに、もし1トップの位置でボール奪取に成功したらこれはゴールに直結するプレーとなります。特に相手の最終ラインであるCBからボールを奪えればあとはGKと1対1・・・。
ハイプレスを掛けることでのデメリット
前線からプレッシャーを掛けられればもちろん相手にとっても脅威です。しかしこれはハイプレスを掛ける側にも非常に負担となる「諸刃の剣」的な側面も持ち合わせています。それは「運動量」がものすごく多くなるということです。90分間常にハイプレスを掛け続けるのはマラソン選手のオリンピック金メダリストでも不可能です。サッカーの試合では1試合で10キロ程度走るスポーツですから、永井謙佑の様なスピードを出しながらそれほどの距離を走るのは困難だといえます。岡崎慎司も高い位置からの守備に定評があるので交代をうまく使って対処する他無いでしょうか。
今回勝利したことでハリルホジッチ監督の意図を信頼し、メンバーも前向きに取り組むのではないでしょうか?アギーレの前に呼ぶべき人はハリルホジッチだったんじゃないでしょうか!?JFA!?
【ハリルJAPAN招集‼】代表に絶対必要な男‼永井謙佑のスーパープレー集‼ - YouTube
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