いよいよ6月12日からブラジルW杯が開幕します!!日本代表の活躍が期待されますが、過去2大会の結果から見える傾向を分析したいと思います!!本田圭佑は「優勝」を目標にしていますが、密かに私も狙っています!!日本代表に幸あれ・・・。
「自由」を求めたジーコ。その結果は「グループリーグ敗退」
2006年ドイツW杯。世界のスーパースターとして名高いジーコが日本代表監督に就任しました。1998年のフランス大会以来となるアジア地区予選を順当に勝ち上がり、最終予選ではグループB1位となり、世界最速でワールドカップ出場を決めました。
中田英寿、中村俊輔、小野伸二、稲本潤一を中心に「黄金の中盤」と呼ばれ、史上最高の代表として期待されました。
開幕前に開催国ドイツ代表とテストマッチを行い、高原直泰の2ゴールで2-2で引き分けました。JFAテクニカルレポートによると「この時点でコンディションのピークを迎えてしまった」と分析されています。
結果は皆さん知っての通り、1分け2敗と一勝もできずグループリーグ敗退。特に初戦のオーストラリア戦でのジーコの采配は批判を受けました。
小野伸二の投入から攻めるべきなのか、守るべきなのかわからなくなったと当時のキャプテン宮本恒靖は語っていました。
第二次岡田JAPAN、直前でのプラン変更でベスト16進出
日本代表はアジア最終予選グループAでオーストラリアに次ぐ2位となり、4大会連続ワールドカップ出場を果たしました。
2008年に急病のため引退を余儀なくされたイビチャ・オシム氏から監督の座を引き継いだ岡田武史監督は、初出場した98年フランス大会以来2度目のワールドカップでの采配となりました。
岡田監督就任以来、日本代表は前線からのプレスで、守備から攻撃への切り替えの早さに重点を置いたサッカーをしてきました。しかし直前のトレーニングマッチや国際親善試合などで結果が出ず、かなりのテコ入れを行ったのです。
まずフォーメーションを4-2-3-1から4-1-4-1に変更します。センターバック、中澤佑二と田中マルクス闘莉王の前に3人目の守備的MF、いわゆるアンカーである阿部勇樹を据えました。
さらに先発メンバーを大幅に変更。
右DFは内田篤人に代わり今野泰幸、最終的には駒野友一がスタメンを奪取しました。
今まで日本の司令塔として君臨していた中村俊輔をはずし、松井大輔が入りました。
そしてワントップには本来MFである本田圭佑を据え、キャプテンには長谷部誠が就任しザックジャパンになった現在も継続中です。
岡田監督の賭けは見事に成功しました。惜しくもベスト16で姿を消しましたが、前評判を覆す結果となりました。
直前の調整の試合は非常に大事
ドイツW杯の時は、コンディションのピークをトレーニングマッチであるドイツ戦に持ってきてしまった感は否めません。
南アフリカW杯は直前までうまくいかず、初戦のカメルーン戦での勝利がきっかけとなり良い成績を残せたのでしょう。
遠藤保仁が「ドイツの時に似ている」と心配なコメントをしていましたが、初戦のコートジボワール戦にコンディションのピークを持っていかなければとベテランの頭の中に間違いなく入っているということの表れのコメントなのかもしれません。