アジア最終予選(Road to Russia) アラブ首長国連邦(UAE)代表に1-2で敗れる https://t.co/lgrw4DvQjz #jfa #daihyo
— サッカー日本代表 (@jfa_samuraiblue) 2016年9月1日
1-2でUAE代表に敗戦。W杯のアジア最終予選で初戦に負けたチームがW杯へ出場できる確率は今のところ0%という悪い前例がある中で負けたしまったのは本当に痛いです。ホームゲームというアドバンテージも活かせず、初戦の緊張という要素も加わって硬さが見えた試合でもありました。審判の不可解な判定、コンディションの差の他にも「日本代表自体の問題」が根本にあると私は考えます。このままでは本当にW杯出場は厳しくなるでしょう。ハリルホジッチ監督が今の考え、やり方ではロシアW杯には出場すら危ぶまれる状態です。ハリルホジッチ監督ではまずい理由を考えて見ます。
まずは試合の分析をします。試合自体は日本が攻めている時間帯が長かったけれどもお得意の「決定力不足」により本田圭佑の1得点しか奪えませんでした。
清武弘嗣の空振りと浅野拓磨の幻のゴール・・・。あのあたりでしっかりとネットを揺らすぐらい確実なプレーをしていれば勝てた試合でした。
審判のジャッジ、レフェリングはあれくらいなものであってチャンスを逃しゴールを決められなかった決定力不足という自滅パターンが敗因だと思います。
※アイキャッチ画像・画像引用元:【日本代表inイラン】10/13 ハリルホジッチ監督イラン戦後記者会見
①適正ポジションに人を配置できていない
ハリルホジッチ監督ではロシアW杯に出場できない理由、その1!
それは適正なポジションで選手を使えていないという点です。その代表的な選手がヘルタ・ベルリンの原口元気ではないでしょうか。
いまでこそ何試合か原口元気がボランチの位置でプレーすることが多くなり、驚きは少なくなりましたが、彼がボランチでプレーすることでチームに劇的な変化をもたらすことはないように思います。
確かに推進力のあるドリブルでボールを前に運ぶことはできるけれども、ピッチの中央でリスクが高いプレーをするべきではないと思うし、やはりサイドの高い位置が適正だと思わざるを得ないです。
長短のパスをうまく織り交ぜてゲームを作るタイプのG大阪の遠藤保仁や川崎フロンターレの中村憲剛、大島僚太などとは明らかに違うタイプで今の日本代表のスタイルには合っていないというのが私の考えです。
劇薬や異端児的な発想でチームに良い影響を及ぼそうと思っていてるかもしれませんが、それが裏目に出ては元も子もありません。
②欧州組と国内組の差別が激しい
ハリルホジッチ監督ではロシアW杯に出場できない理由、その2!
それは欧州組と国内組で明らかな差別化があることです。
現状は、「結果を出しているJリーグ国内組」<「コンディションが整わない海外組」という方程式になっています。
ブンデスリーガ、マインツの武藤嘉紀は怪我明けでコンディションが整わない中での招集。開幕戦でゴールを決めましたが、コンディショニング面が理由で結局使われませんでした。
それだったら招集を見送ってJリーグで結果を出し続けている川崎フロンターレの大久保嘉人やサガン鳥栖の豊田陽平、浦和レッズの武藤雄樹、李忠成などを呼ぶべきだったと個人的には思います。
③2年後ロシアW杯でのことを見据え過ぎてベテランを使わない
あくまで目標は現在の日本代表のW杯での最高記録であるベスト16を超えることという長期的な目標がありますが、目の前の「W杯出場」という前段階が達成できなければ意味がありません。
2年後にキャリアのピークを迎える年齢の選手を中心にメンバー選考がされていると思いますが、それで足元をすくわれないようにしてほしいものです。
— 中村憲剛 (@kengo19801031) 2016年7月11日
さすがにこのままではまずいと考えたのか、バックアップメンバーに35歳の川崎フロンターレの中村憲剛を入れました。
そろそろ実績のあるJリーグで活躍しているベテランの選手の力が必要だとハリルホジッチ監督自体が認めてるという証拠ではないでしょうか。
中村俊輔や中村憲剛、遠藤保仁、大久保嘉人などのベテランの力が必要になっているのかもしれません。
ターゲットが浅野拓磨だった謎
UAE戦での件についてもうひとつ物申します。
それは岡崎慎司に代わって浅野拓磨を投入した時の戦術についてです。
縦に速く、スピードが持ち味の浅野拓磨ですが、相手DFの裏に抜ける動きでチャンスを作ったシーンは少なかったように思います。
UAEは勝ち越したことで守備的な布陣になり引いて守るような形になりました。
そうなると浅野拓磨の良さは出ません。あのような引いて守る状態になるのは予想できたのにも関わらず、マッチしない浅野拓磨を選んだことには疑問を呈します。
日本代表は相手に合わせるかのようにサイドを起点として酒井宏樹、酒井高徳の両サイドバックが高い位置から中に放り込むことが多くなっていました。
※画像引用元:U-23日本代表 浅野拓磨よりファン・サポーターの皆様へ
それではもうダメです。UAEのセンターバックの方が明らかにヘディングが強かったし、術中にはまったように感じました。
あのようなセンタリングやクロスから頭に合わせてとなるとワントップをヘディングの強い本田圭佑やパワープレーで吉田麻也を据えた方がまだマシだったのではないでしょうか?
岡崎慎司がワントップのレギュラー筆頭であることは間違いありません。
しかしサブメンバーでワントップを任せられる選手が選出されていないことが問題です。
あのような相手が引いてきてサイドから起点を作れる戦術の場合は「高さ」がある選手をサブに入れた方が絶対良いでしょう。
ヘディングに定評があり決定力が高い選手となるとオランダリーグ、デン・ハーグのハーフナー・マイクやサガン鳥栖の豊田陽平、G大阪の長沢駿あたりが今後代表に絡んでくると面白いでしょう。
次負ければハリルホジッチ監督の解任論が浮上するのは間違いありません。日本代表の分岐点が今来ているのかもしれません。
関連記事