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— マンチェスター・ユナイテッド (@ManUtd_JP) 2016年3月23日
マンチェスター・ユナイテッド(以下マンU)と言えば誰もが知るイングランドの超名門クラブ。 プレミアリーグでは歴代最多の優勝を記録、UEFAチャンピオンズリーグも3回制覇(チャンピオンズカップ時代含む)し、トヨタカップ(現FIFAクラブワールドカップ)でも来日しました。 そんなマンUですが、その強さにかげりが見えています。 プレミアリーグは、ほぼマンUの一強状態だった数年前に比べ、現在はチェルシー、アーセナル、マンチェスター・シティなどがどんぐりの背比べをしており、今シーズンはまさかのダークホース、岡崎慎司が所属するレスターが躍進しています。 欧州の舞台での主役は、バルセロナ、レアル・マドリード、バイエルン・ミュンヘンといったクラブです。 マンUはどうしてしまったのでしょうか。 そしてかつての栄光を取り戻すことはできるのでしょうか。
栄光のファーガソン時代
マンUの栄光は、”サー”アレックス・ファーガソン監督とともにありました。 ファーガソンは実に27年もの間、マンUの指揮をとり、その教え子たちとともに数々のタイトルを獲得してきました。 デビット・ベッカム、ロイ・キーン、ポール・スコールズ、ライアン・ギグス、ガリー・ネビルら、ファーガソンの「チルドレン」達は、監督を愛し、そしてチームを愛していました。 その後、今をときめくクリスチアーノ・ロナウドやウェイン・ルーニーもファーガソンに見出され、育てられた選手です。 当時のマンUは、他のどのチームより強い絆で結ばれていたように見えました。
ファーガソンの退任と、混乱
ファーガソン監督は、2012 - 2013年シーズンを優勝で飾り、2013年の5月に退任します。 この頃には長年ファーガソンの下で苦楽をともにしてきた「ファーガソンの子どもたち」も一線を退いており、チームとしても世代交代が求められていました。 長い歴史の終焉でもあり、ビッククラブの混乱のはじまりでもありました。 後任監督は同じプレミアのエバートンで結果を出していたモイーズでした。 モイーズはチームの改革を試みますが、長い年月をかけて蓄積されたファーガソンの「名残り」はなかなか払拭できずチームは低迷。モイーズは解任されます。 その後着任したのが、オランダ代表などを率いていた名称ルイス・ファンハールです。 ファンハールが就任すると、クラブはいよいよ大型補強に乗り出します。 アルゼンチン代表のアンヘル・ディマリア、コロンビア代表のラダメル・ファルカオなどビックネームの獲得に巨額を投じるのです。 しかし、それによりチームのバランスは崩壊。マンUの凋落は続きました。
マンU復活のカギは?
シュネデルラン( @SchneiderlinMo4 )は、ダービーでの勝利よりも次節エヴァートン戦での勝利のほうが重要と考えている。 https://t.co/7Zf1DLoslE #mufc pic.twitter.com/GiyJe9FmrZ
— マンチェスター・ユナイテッド (@ManUtd_JP) 2016年3月24日
今シーズンのマンUも苦しんでいます。ファンハール監督の解任論も大きくなっています。 ですが、なにも悲観する話ばかりではありません。 復活の兆しも見え始めています。 新しいマンUの中核となるべきメンバーが固まりつつることは良い兆候です。 エースのルーニーはもとより、フアン・マタ、アンデル・エレーラ、モルガン・シュナイデルランの中盤や、デイリー・ブリント、スモーリングなどDF陣などの主力に、ファンハールのサッカーが浸透しつつあるように見えます。 見境なく大金を投じた補強策のあと、ほんとうに必要な選手だけが残り、着実な一歩を踏み出した...といったところでしょうか。 そして何よりも、期待の若手アタッカーが育っていることが楽しみです。 メンフィス・デパイ、アントニー・マルシャル、マーカス・ラッシュフォードなどの新星は、いつ大ブレイクしてもおかしくないほどの逸材です。
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混乱、改革の時を経て生まれ変わったマンUは、着実に復活の道を歩み始めました。新しいマンUの戦い方が選手に浸透し、若いビッグスターが生まれたとき、マンUは再びヨーロッパの頂点に返り咲くでしょう。 そのとき、あの2015 - 2016シーズンが節目だったと懐かしく振り返っているかもしれません。
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