サッカー日本代表がロシアW杯アジア最終予選に駒を進めました。シリア戦の勝ち負けでグループ1位突破か2位突破かが決まる大事な試合になります。前回のアフガニスタン戦で5-0と圧勝しましたが、もっと点が取れたはずです。ハリルホジッチ監督は海外組+Jリーグで調子の良い選手を選出していますが、ぜひおすすめしたい選手がヴィッセル神戸の小川慶治朗とサンフレッチェ広島の柏好文です。彼らの特徴とストロングポイントを整理します。
小川慶治朗の「スプリント回数」はJリーグ1位
ヴィッセル神戸に所属する小川慶治朗ですが、個人的には彼の「走力」は日本を救うと思っています。以前も紹介させて頂きましたが、プレスを掛けたりスプリント力が必要なカウンターなどには持って来いです。
Jリーグの公式データシステム「トラッキングシステム」によると、2015シーズンJリーグの「スプリント回数」の1位はこの小川慶治朗なのです。
アジアレベルではカウンターや長い距離を走ることというのは少ないかもしれませんが、同等もしくはレベルの高い相手になってくるとカウンターや前からのプレスが増えます。小川慶治朗のようなスプリント力に優れた選手は必ず入れておいて損はないと思います。
2016明治安田生命J1リーグ 1st 第4節「ヴィッセル神戸vs.ガンバ大阪」
サイド攻撃の専門家、サンフレッチェ広島の柏好文
2015シーズンのJリーグ王者、サンフレッチェ広島。MVPは青山敏弘でしたが、優勝に大きく貢献した一人に柏好文を選出する人もいると思います。
実は現状の日本代表のメンバーにいないタイプがこの柏好文です。攻撃的でサイドアタッカータイプの選手は現状の日本代表ではあまり思いつきません。
サイド攻撃を得意とする選手となると長友佑都が思い浮かびますが、サイドバックですしまたタイプが異なります。長友佑都はアグレッシブに相手陣地の深いところまで駆け上がり、クロスやセンタリングを仕掛けますが、相手を完全に振り切らず、コースが一瞬でも空けば中に放り込むタイプです。
柏好文の場合は長友佑都より攻撃的なポジションでドリブルセンスにも長けていますから、アフガニスタン戦のように4-4-2のダイヤモンドのフォーメーションの場合はサイドハーフとして力を発揮してくれるはずです。
今回はサイドハーフとして原口元気と柏木陽介が先発で出場しましたが、相手が疲れてきて、ドリブルで仕掛けられたくない時には柏好文のようなタイプは本当にディフェンスは辛いと思います。
過去のA代表、シリア代表との戦いは負け無し
話は戻ってシリアとの試合になります。現在まで日本代表とシリア代表では9試合の対戦があり、日本代表の8勝1分です。
ここ10年、2000年以降ですとキリンチャレンジカップ、アジアカップ、W杯アジア予選などでの対戦が主です。
2005.2.2 H ○ 3 - 0 さいたま キリンチャレンジカップ
2008.11.13 H ○ 3 - 1 神戸 キリンチャレンジカップ
2011.1.13 A ○ 2 - 1 ドーハ AFCアジアカップ
2015.10.8 A ○ 3 - 0 マスカット W杯予選兼アジア杯予選
今回負けると日本はグループ2位通過となり非常になります。やはりここはすっきりと1位通過してまずは当面の目標のW杯出場までこぎつけてほしいものです。
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トップ・アイキャッチ画像引用元:【日本代表合宿】6/9 イラク戦に向けて横浜市内でトレーニング