アジア王者としてリオデジャネイロ五輪出場を決めた手倉森JAPAN。そんな中、バッドニュースが舞い込んで来ました。TV視聴者が選ぶリオ五輪アジア最終予選のMVPに選出され、明治大学サッカー部からFC東京に入団した室屋成が左足を骨折しました。骨折の種類は「ジョーンズ骨折」。このジョーンズ骨折とは一体何なのか、検証してみましょう。
ジョーンズ骨折の由来と起こる部位
まず、あまり聞き慣れない「ジョーンズ骨折」の名前の由来についてです。どうやらJohns氏(ジョーンズ)という人がこの部位に頻発する骨折について症例報告を行ったということが理由だそうです。まぁ、発見者という言い方をしても良いかもしれません。
室屋成の場合、場所としては「左足第5中足骨基底部」を骨折したそうで図で書くと上の赤丸の場所になります。実は私も現役の頃に右足の全く同じ箇所の骨を折りまして3ヶ月ほどプレーできなかった経験があります。
難治性と呼ばれる理由
解剖的な骨を描いてみるとさらにわかりやすいですが、赤丸の亀裂が入った部分の骨になります。サッカーやラグビーなどの「走行」を必要とするスポーツや「ボディコンタクト」の激しいスポーツ選手に頻発する骨折だそうです。
そしてやっかいなのが「治り難い」という特徴を持つことです。
私の場合もそうでしたがジョーンズ骨折の人の多くが「疲労骨折」が起因としてあるということです。
激しいトレーニングや短いスパンでの試合で疲れが溜まり、もしかしたらこの「第5中足骨」に負荷がかかりすぎて起こったのかもしれません。
もちろん一回の衝撃(足を踏まれる等)だけで骨折することもありえますが、疲労骨折はすでに起こっていてトドメ的な意味で圧力が掛かり、「外傷」+「疲労骨折」のダブルパンチだったかもしれません。
いずれにしろ走るスポーツにおいてこの部分には負担が掛かり過ぎるので治りにくく再発が多いということが理由でしょう。
右サイドバックの代わりは!?
リオ五輪アジア最終予選ではレギュラーとして室屋成が右サイドバックを担っていましたが、本大会に出場できなくなるとしたら誰がその穴を埋めるのでしょうか?
予選ではベンチにアルビレックス新潟の松原健がいましたので単純に考えればファーストチョイスになってくるでしょう。
もしくはユーティリティ的な選手をコンバートすることも考えられます。
浦和レッズに移籍したU-23日本代表、不動のキャプテン遠藤航も右サイドバックはできますし、鹿島アントラーズに移籍した三竿健斗もボランチやセンターバックを得意としますが、サイドバックで使っても面白いかもしれません。
長友佑都をオーバーエイジ枠で!?
あと考えられる策としてはオーバーエイジ枠をサイドバックに使うという案です。そうなると日本で最も実績のあるセリエA、インテルミラノの長友佑都を選出することを考えてみるのはどうでしょうか!?
スケジュールやコンディションの面で現実的かはわかりませんが、室屋成と同じく明治大学サッカー部を途中で退部し、FC東京に入団するという異色の経歴を持つ先輩としても話題になるのではないでしょうか。
長友佑都自身も北京五輪では3戦全敗と苦い経験をしてますんで五輪への悔しさ、モチベーションは無くはないと個人的に思っています。
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トップ・アイキャッチ画像引用元:U-23日本代表 室屋成よりファン・サポーターの皆様へ