サッカーをお金で語ることはあまり好きではないですが、「プロスポーツ」ということを考えるとどうしてもお金の話は避けられません。「プロ」という言葉の定義を考えればサッカーを「仕事」、「生業(なりわい)」としている以上それに見合った対価と報酬をもらえるものです。一社会人として収入を得られるものでないと「仕事」とは呼べません。今回は日本代表メンバーにおける「年棒」について見ていきます。
海外組、主なメンバーの推定年棒
一部ですが現在の海外組主力選手の推定年棒は以下の通りです。
・香川真司(ボルシア・ドルトムント)、【推定年棒】7億5000万円
・長谷部誠(フランクフルト)、【推定年棒】5億2000万円
・吉田麻也(サウサンプトン)、【推定年棒】3億9000万円・・・等
【ハリルジャパン】2015シーズン年俸ランキングが意外すぎるwwより引用。
やはりヨーロッパのクラブに所属すると「億」を越えてくるのが当たり前ですね(笑)。
CM出演料や広告料なども含まれるらしいですから純粋にクラブからの支払いのみという訳ではなさそうですが、単純にすごい額だなと思いました。
国内組、主なメンバーの推定年棒
一方で一部ですが国内組の主力選手の推定年棒を見てみます。
・山口蛍(セレッソ大阪)、【推定年棒】3500万円・・・等
【2015年】Jリーグ年俸ランキング【TOP30】より引用。
格差激しいです!!「億」越えをする推定年棒の日本人Jリーガーは10人以下というのが現状です。
お金の為にサッカーやっている人っているの?
結論から言うと「いる」でしょう。
もちろん社会で生きていくためにはお金が必要ですし、誰もが余裕のある生活を送りたいと思いますし、働いているんですから正当にお金をもらうことは当然です。
現実問題、サッカー選手は「選手寿命」が非常に短いスポーツですし、稼げるうちに稼いでおこうと考えている人もいるでしょう。
日本代表クラスになると数千万~数億という推定年棒ですが、入団して1年目は契約の関係などもあり480万円という選手も多いはずです。
長くても20代前半から30代後半くらいまでの約10年ちょっとほどしかプレーできない仕事ですから、「俺はサッカーでしかメシを食っていけないんだ!」という人は稼げない日本で仕事をするより年棒がより高い海外でのプレーを選択することも納得します。
しかし、人間「年収1500万円越えるとそれ以降は幸せ度に差が無くなる」という話も聞いたこともありますし、何しろ「好きだからサッカーやっている」とか「サッカーに対して誇りやプライドを持っている」、「サッカーが楽しくてしょうがない」という考えももちろんどの選手も持っていると思いますから単純にお金だけを稼ぐというより両方の思いを皆さんお持ちなはずです!
日本国内と欧州でのサッカーというスポーツの価値観が違う
欧州リーグの推定年棒とJリーグの推定年棒にこんなにも格差があるのはやはりサッカーに関しての「価値観」が違うからでしょう。
企業スポンサーがチームに掛ける費用、広告やCM、あるいは試合の観客動員に際するチケット収入等というものはサポーター(消費者)がどれだけお金を使うかということが大事ですよね。
欧州はサッカーというスポーツに関して惜しみもなくお金を使います。
観客動員数の伸び悩みで苦労しているJリーグ。
やはり今の日本、Jリーグを「市場」としてどう大きくするかって大事だと思うんですよ。
良い選手は必ず海外に行くという方程式を崩し、日本でプレーすることのメリットが増えないと日本代表は強くならないと思います。
もちろん収入の面だけではなく、プレー、技術、メンタル等のレベルアップも国内でも育つようなシステム、教育をしなければなりません。
まだまだ先になるかもしれませんが、今の海外組が欧州各リーグで感じ取っているものをJFAやJリーグに還元し国内のサッカー人気が高まるようにする指導が始まるには、本田圭佑や香川真司、長友佑都がJFAの幹部に就任する頃でしょうか・・・。
日本代表W杯制覇にはまだまだ時間が掛かりそうです。
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