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新国立競技場の建設費で17個作れる? 今秋完成のガンバ大阪新スタジアムとは

新国立競技場の建設問題は2520億円で決定と報じられました。元々の計画は開閉式全面屋根付き8万人規模のスタジアムでしたが、建設コストと建設期間を縮めるため、当初開閉式屋根なし簡易着脱式観客席1万5千人込で8万人とされています。

一方、日本サッカー協会は可動式の観客席の常設で8万人規模の競技場建設を求めています。これにはFIFAワールドカップ開催規定によるものです。

FIFAワールドカップ開催国の会場要件

FIFAワールドカップの開催には以下の会場が必要になります。

・収容4万人以上の会場12カ所
・準決勝は6万人以上の会場
・開幕戦と決勝戦は8万人以上の会場

2002年の日韓ワールドカップでは7万人規模の横浜国際総合競技場で行われました。現在は会場要件が8万人に上がっているため、開幕戦と決勝の会場として使える8万人規模の競技場にすることを日本サッカー協会側は求めているわけです。

しかし8万人規模にするには建設費も建設期間も増えてしまうため妥協した案になったようです。建設費と建設期間を抑えるためにキールアーチを使わない案を推す声もありましたが、これら一連のニュースの中でこの秋完成予定のガンバ大阪新スタジアムが話題に出ることがありました。

ガンバ大阪の新スタジアム

話題に挙がるのは、ガンバ大阪の新スタジアムが4万人規模でありながら僅か140億円で建設されるからです。現在新国立競技場で試算されている建設費・2520億円あれば17個以上作れることに。概要は以下の通りです。

・4面屋根付きサッカー専用スタジアム(ピッチから観客席までは規定ギリギリ)
・建設場所 吹田市千里万博公園
・総事業費 約140億円(寄付及び助成金
・収容人数 4万人(予定)
収容人数4万人で完成すれば、ワールドカップやオリンピック、代表の親善試合など国際試合でも使用可能。陸上競技用トラックのないスタジアムとしては、さいたま、豊田、カシマに次ぐ規模のスタジアムとなります。

この秋完成し、来年こけら落としが行われそのまま来シーズンガンバ大阪のホームスタジアムとして使用される予定です。スタジアム自体は吹田市に物納の形で寄付され、吹田市立スタジアムとなりガンバ大阪はその指定管理業者として運営にあたる形。これで固定資産税をガンバ大阪が支払うことはなくなりますが、吹田市は無料で公共施設を手に入れることができ、災害時には緊急避難場所としても活用もされます。

寄付は個人・法人合わせて約105億円を集め、totoを始めとする助成金を約35億円受けています。toto助成金の規約変更でスタジアム建設にも使えるようになったおかげで、他にもこの助成金でスタジアム計画がいくつか挙がっています。

新国立競技場toto助成金を125億円(25億円×5年)を既に組み込んでいて、さらに規約変更で助成金に投入できる金額割合を増やすであるとか、売上げアップのために野球くじも新設しようなどの案が出ています。

このままでは中途半端な新国立競技場

このままの計画で建設されると、莫大な費用がかかってワールドカップ開催はできない競技場が出来上がってしまい、いかにも中途半端です。toto助成金を使うなら全国にサッカー専用スタジアムやスポーツ施設を作った方が日本全体にはプラスではないでしょうか。

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ガンバ大阪新スタジアム完成イメージ - YouTube

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