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ポスト遠藤保仁の一番手・柴崎岳に足りないもの

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日本代表Aマッチ出場152試合の遠藤保仁G大阪)。ポスト遠藤の一番手にいるのが日本代表で遠藤のつけていた背番号7を継承した柴崎岳(鹿島)。この背番号は柴崎への期待の現れだと思います。しかし、初の公式戦となるロシアW杯アジア2次予選のシンガポール戦では引いて守る相手を崩す役割を果たせず途中交代。選手全員に硬さが見られましたし、柴崎岳だけの責任ではありませんが、こういうシチュエーションでは遠藤保仁がいればと思った人は多いでしょう。遠藤保仁なら慌てずにボールを動かしつつ相手の穴を探してそこを突くプレーを繰り返します。遠藤保仁の凄い点はどんな局面でも慌てず、緊張もせずいつもと同じプレーができること。元々の性格に加えて、実は国際経験豊富であることも見逃せない点です。

海外移籍せずとも国際経験豊富な遠藤保仁

フランスW杯後に中田英寿がイタリアに渡って以降、日本人の海外移籍が一気に増えました。全ての選手が移籍先で成功したわけではありませんが、それも含めて日本代表の強さへと繋がっていったことは間違いありません。

 一方で海外移籍することなく進化を続けて日本代表の中心として活躍したのが遠藤保仁。その遠藤保仁も国際経験という観点で見れば非常に豊富な経験をしています。

 先ずU-20カテゴリではナイジェリアワールドユース(現U-20W杯)の全試合に先発出場。中心選手として準優勝に大きく貢献しました。直前に膝の怪我をした稲本潤一に代わりポジションを掴んだ遠藤でしたが、状態が良いとは言えないナイジェリアのピッチでワンタッチでボールを捌きパスのテンポを作り出していました。

 シドニー五輪アジア予選にも出場。本戦では予備登録メンバーとしてスタンドから見守ることになり悔しい思いをしています。

 一方クラブのガンバ大阪では2006年からアジアチャンピオンズリーグに参戦。2008年には見事優勝しFIFAクラブワールドカップに出場。準決勝でマンチェスター・ユナイテッドと対戦し非常に大きなインパクトを残しました。マンチェスターUアレックス・ファーガソン監督にも大きな印象を与えたようで、決勝の南米代表・キト戦の後のインタビューで「キトには遠藤保仁と同じくらいのクオリティーを持った選手はいなかった」と発言したくらいです。

柴崎岳に足りない国際経験

一方柴崎岳は、U-17W杯には出場したものの、その後ユース世代では予選を兼ねるU-19アジア選手権で敗退(柴崎岳は呼ばれず)、五輪代表でも候補止まりでした。22歳以下での国際経験は遠藤保仁と比べて非常に少ないです。

 クラブでは今年2015年のアジアチャンピオンズリーグで全試合先発出場。しかし惜しくもGL敗退となり決勝Tの厳しい戦いを経験するに至らず。

 現在までの国際経験は少ないと言わざるを得ません。海外移籍しても出場期間を得られなければ逆にマイナス、遠藤のようにJでも進化を遂げることはできますがそれには代表での経験に加えてクラブでの国際経験も必要になってくるでしょう。

すぐ下の世代にライバルも

すぐ下のリオ五輪世代には遠藤航(湘南)と大島僚太川崎F)という有望なボランチがいます。彼らが五輪予選から本戦を通して大きく成長すれば柴崎のポジションを奪う可能性は十分にあります。

 柴崎には日本代表としては遅咲きの遠藤保仁のようにずっと進化を続け、いつか遠藤を超える背番号7の選手へと成長することを期待しています。


柴崎岳 スーパープレー集 2014 Gaku Shibasaki - YouTube

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 画像版権:【ワールドカップ予選】6/12 柴崎岳インタビューJFATV YouTubeより