ACLでも大活躍!!柏レイソルの攻撃的MF武富孝介
細かいタッチと想像力あふれるアイデアで柏レイソルのACLグループステージ突破に大きく貢献。日本人で唯一、武富孝介はACLグループステージのベストイレブンに選出されました。今後の柏レイソル躍進の鍵を握る男を特集します。
武者修行で身につけた得点力と運動量
現在24歳の武富は柏レイソルユースの黄金世代(工藤壮人、酒井宏樹、指宿洋史等)出身でそのまま柏レイソルでプロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせましたが、これまでのサッカー人生は順風満帆とはいきませんでした。
プロ入り後、2シーズンはレイソルでプレーしましたがJリーグ初得点こそ決めたもののほとんどの試合で出場することができず、J2のロアッソへ武者修行を志願し、2シーズン熊本でプレーしました。出場試合が増えるにつれて元々定評のあったテクニック、スピードに加えて得点力にも磨きがかかりました。
2012年にはJ2得点ランキング5位の14得点を挙げ、武富の名は全国に知れ渡ることになりました。その後、レイソルに戻るという選択肢がありながらも、J1に昇格したばかりの湘南ベルマーレへ期限付き移籍します。ここで曹貴裁監督が掲げる全員攻撃・全員守備のいわゆる湘南スタイルのサッカーに欠かせない存在となり1度はJ2に降格しながらも、翌年J2で無類の強さを誇った湘南の2シャドーの一角として9得点を挙げJ1昇格に大きく貢献し、自身をさらに深めました。
そして今シーズン、吉田達磨監督によって柏レイソルに呼び戻され現在の活躍に繋がっています。
ACL 全北現代戦で2ゴール
熊本で得点力を、湘南では運動量を大きく伸ばして帰ってきた武富は現在柏レイソルでも欠かせない存在となっており、全北現代戦では値千金の2ゴールを奪いレイソルのACLグループステージ突破に大きく貢献しました。武富の1点目は、左サイドでボールを受けると一気に加速してPA付近まで侵入。細かいボールタッチで相手DFの密集地帯にカットインするとキックフェイントを織り交ぜながら相手DF,GKのタイミングを外しゴール隅へ流し込む素晴らしいゴールでした。
【ACL】柏レイソルが全北現代(韓国)相手に前半だけで3ゴール!! - YouTube
Jリーグでも好調を維持
ACL男と言われることもある武富ですが、Jリーグでも好パフォーマンスを維持しています。
アルビレックス新潟戦では、相手DFの二人を鋭いキレキレのターンで置き去りにしてクリスチアーノのゴールをアシスト。
川崎フロンターレ戦でのゴールはベストゴールにノミネートされるほど、素晴らしいゴールでした。縦パスを受けた武富は、迷うことなくターンをして前を向きペナルティーエリアに向かってドリブルを開始。相手DFを右に一瞬外し、キックフェイントをいれさらにもうワンタッチをしてDFの密集地帯に侵入した直後に右足を振り抜きゴール!
日本代表も視野に・・・!?
攻撃だけではなく、守備面でも湘南で鍛えられただけあり献身的な動きを見せている武富孝介。今後は最後のシュートの精度を高めゴールを量産できれば日本代表の道も見えてくると思います。
トップ下、インサイドハーフ、最前線のFWもできますが個人的にはトップ下のシャドーストライカーで元セレッソの森島寛晃のような2列目からタイミングよく飛び出してゴールに絡む姿がよりしっくりきます。
今後もACLにJリーグとハードな日程が続きますが、怪我に気をつけてまずはクラブで好調を維持しハリルホジッチにアピールし続けて欲しいですね。
【ベストゴールノミネート】武富 孝介(柏レイソル)「J1リーグ 1st 第8節」 - YouTube
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