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「パス成功率」、「走行距離」から考えるJリーグ、日本代表の現在地

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バルセロナやスペイン代表の代名詞とも言える「パスサッカー」。ポゼッション率を高めることが重要視されていた時代もありました。サッカーの戦術には流行り廃りがあり、トレンドも変わりつつある中でそれでも「パス」を繋ぐことにこだわるぶれないチームは存在します。パス以外のところを考えると「走行距離」を高めることもひとつの戦術と考えることが出来るかもしれません。人が走ってナンボ!運動量で相手を凌駕するというタイプも存在します。今回は「パス」と「運動量」この二つについて迫ります。

J1における「パス成功率」 

Jリーグで1試合におけるパス成功率が最も高いのは「川崎フロンターレ」。風間八宏監督の下で連携を高めつつあるのが川﨑です。1試合あたり500本を越えるパス成功率を誇るのは川﨑だけです。次ぐのが浦和レッズサンフレッチェ広島。この2チームは「ミシャ・イズム」を継承するチーム。つまりペトロビッチ政権下での戦術で戦う2チームです。(Jリーグ第5節終了時のデータ)現在の順位で見ると確かにパス成功率の高いチームは上位にいるのは間違いありません。そういう意味ではJリーグ内では「パスサッカー」の重要度は高いと言えます。

J1における「走行距離」

走行距離で考えると一番走っているのは「湘南ベルマーレ」です。彼らは自分達自身でも走る量なら日本一と自覚するくらい相当ハードなトレーニングをしているようなので納得でしょう。次ぐのが「松本山雅」です。この2チームはテクニックや個人の能力が他のチームに劣るという面から「運動量」で勝ろうとする考えのチームだということがわかります。2チームとも現在の順位は中位で可もなく不可もなくといったところでしょう。むしろ降格予想に挙げられる2チームですから戦術は間違っていないのかもしれません。

「ボール」と「人」どちらが走るべき?それともどちらも?

Jリーグにおけるチームコンセプトとして「選手」を動かすタイプと「ボール」を動かすタイプのチームの両方があることがわかりましたが、欧州の強豪チームを基準に考えるとどうでしょうか?

まず走行距離、「選手を動かすタイプ」を見て「Jリーグ」と「今季CLベスト16のチーム」1試合平均の比較をしてみると、

  • Jリーグ平均・・・113.3Km
  • CL16強平均・・・114.4Km

となっております。香川真司の所属するドルトムントが断トツで多い121Kmとなっておりますが、双方にそこまでの差はありません。

一方で「パス成功率」の1試合平均を比較してみると、

  • Jリーグ平均・・・333.9本
  • CL16強平均・・・424.8本

と90本近い違いがあるのです。運動量、走る距離がほとんど変わらないにも関わらず、パスの成功率にこれだけ差があるということはそれだけJリーグチームの「パス」の精度が低いということになります。

これは日本代表にも通じてくることだと私は考えます。運動量は確かに大事ですが、「動きの質」だったり「考えて走る」という工夫を踏まえつつ、サッカーは「ボール」をゴールに入れることを競うスポーツですから「ボール」を正確に素早く運ぶことも大事だと思います。ハリルホジッチはそんなサッカーを日本代表に求めているのでは?


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 引用画像:YouTubeより