Jリーグカップ(ヤマザキナビスコカップ)の地位向上
現在Jリーグは3大タイトルと言われるリーグ戦、天皇杯、Jリーグカップ(ヤマザキナビスコカップ)がありそれぞれの大会で優勝を目指し熱い戦いを繰り広げます。しかし、Jリーグカップ(ヤマザキナビスコカップ)は存在が薄く感じられます。チームによってはリーグ戦に重きを置きすぎてJリーグカップでは主力を温存する自体も起こり問題になったこともあります。そこで今回はJリーグカップの地位を向上させるにはどうしたら良いのかを考えてみたいと思います。
Jリーグカップの現状
Jリーグのリーグ戦は主に週末に開催されるのでJリーグカップは水曜日、もしくは国際Aマッチが行われる週末に開催されます。そのため水曜日開催の日は観客動員が振るわず、さらに雨が重なってしまうとさらに落ち込んでしまいます。
また、過密日程になる事で疲労を考慮したり代表招集のため主力選手の一部を外さざるを得ない状況になってしまいます。それによりいつもよりも締まらない試合展開が多くなってしまい盛り上がりに欠けてしまいます。また、優勝してもACLの出場権が得られないのも盛り上がりに欠ける要因の1つだと思います。
どのように改善するのか
Jリーグカップの問題点はまず注目度の低さです。地上波での生中継を全国で見る事ができるのは決勝戦だけなのでリーグ戦と比べてかなりメディアへの露出が少ない状態です。メディアへの露出の機会が多くなれば注目度が上がるのではないでしょうか。そのためにはJリーグカップはこのような存在だとJリーグや各クラブが発信していく必要があります。
Jリーグカップの裾野を広げるため、J2のクラブを参加させるのはどうでしょうか。過密日程などを考慮し、1試合のみの前後半終了後に同点だった場合は延長なしのPK戦を行い勝敗を決めるノックアウト方式で試合を行いその結果優勝したクラブが翌シーズンのJリーグカップの挑戦権を獲得し、予選リーグを戦う事ができます。挑戦権獲得クラブとJ1昇格クラブが重複した場合は繰上げを行わずJ1クラブのみでJリーグカップを開催します。また、Jリーグカップに限ってはJ1ライセンスを持たなくても参加できるようにすれば、すべてのJ2クラブにJリーグカップに参加するチャンスが出てくるでしょう。
Jリーグカップ用のルールの作成
Jリーグカップには大会開幕時点で23歳以下だった選手を対象にしたニューヒーロー賞があります。しかしその選手を一斉に起用するとJリーグが定めた「ベストメンバー規定」に抵触する恐れがあります。
つまり、23歳以下の選手起用が難しい状況になっている事になります。これを解消し多くの選手にニューヒーロー賞のチャンスを与えるためにこの大会この大会に限ってはベストメンバー規定を撤廃、もしくは大幅な緩和を行う事で多くの選手を起用できるようになり、若手選手の育成や怪我の予防、選手間の連携の向上などの効果が得られると思います。
Jリーグカップをアジアへの道にする
Jリーグカップは前述したとおりACLの出場権が与えられません。これがACL出場の挑戦権を得ることができるようになればどうでしょう。
現在日本に与えられているACLの出場枠は3.5です。リーグ戦優勝クラブと準優勝クラブ、そして天皇杯優勝クラブに1枠が与えられます。天皇杯終了後に今まで0.5枠が与えられていたクラブと、Jリーグカップ優勝クラブで争うのはどうでしょうか。その年の両クラブのJリーグ主催試合の対戦成績を比較し良い成績を収めたクラブにACLの出場権を与える方式にすればJリーグカップの地位は向上すると思います。
Jリーグカップの現状を見ると成績によって降格の可能性があるリーグ戦の結果を優先してしまいがちです。これは本当に3大タイトルと言えるのでしょうか。Jリーグカップが始まって20年以上経過した今、リーグタイトル、天皇杯と積極的に差別化を図るなどその存在意義を見直す時期に来ているのではないでしょうか。
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引用画像:YouTube①