ハリルホジッチがU22大島僚太を日本代表合宿に招集した理由(招集されず笑)
5月12日、13日に行われる日本代表(A代表)の国内組合宿に川﨑フロンターレ所属でU22日本代表の大島僚太をピックアップしていることがわかりました。大島僚太はフル代表に選出されたことはないものの、川﨑フロンターレでは「中村憲剛2世」とも称され次世代のリーダーとして期待されています。頭角を現し始めた大島僚太のプレースタイルやプレーの傾向をJリーグのデータを見て、なぜハリルホジッチがピックアップしてきたのかを考えたいと思います。
「配球型」ボランチが少ない
このコンテンツでも度々話題になりますが、中村憲剛や遠藤保仁のような「組立て」だったり「スルーパス」を出せるようなメンバーが加齢に伴いそのポストが少なくなっているということが1つ考えられます。
若手でいうとセレッソ大阪の扇原貴宏が期待されましたが、チームの状態と息を合わせるように大幅な成長はせず、ここのところ選出常連ともなってきたサンフレッチェ広島の青山敏弘も年齢的には30代に入るということで「パスの出し手」という役割の若手の成長が急がれます。このあたりのことをハリルホジッチは考え、大島僚太をピックアップしていることは間違いありません。
データから見る大島僚太のプレースタイル
ここに大島僚太のプレースタイルをまとめたデータがあります。
このデータから突出して優れている項目を見ると・・・
- パスチャンス力
- ビルドアップ力
- ボール奪取力
というボランチやセンターハーフに必要な要素を兼ね備えています。似たプレースタイルの選手として掲載されている選手はやはり中村憲剛や遠藤保仁などです。ハリルホジッチは中村憲剛、遠藤保仁などのベテランがロシアW杯にはコンディショニングの面でも整わないという判断からか彼らの招集を見送るのに対し、若手の育成を急いでいることが垣間見えます。
チャンスを作り出すことはJリーグでもトップクラス
大島僚太がチャンスメーカーとしてJリーグでもトップクラスであることは先ほどのデータからわかります。攻撃、パスの部門で2位と3位を獲得しています。ちなみに攻撃、パスの部門で1位なのは同じ川崎フロンターレの中村憲剛です。データから見ても川崎フロンターレが攻撃的スタイルでJリーグの上位に食い込んでいることはわかります。
チャンスだけでなくそのチャンスを確実にものにする「ストライカー」もいなくてはなりません。川崎フロンターレには2年連続得点王になった大久保嘉人がいます。
もし大島僚太がA代表の常連になればこの「ストライカー」との相性も非常に重要になってくるでしょう。岡崎慎司や永井謙佑、川又堅碁などとのコラボレーションも面白そうですね!
2014年4月1日 川崎 VS WSW 88分大島僚太ゴール - YouTube
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