現在Jリーグで首位を走る浦和レッズ。強豪と言われてしばらく経ちますが、ここ数年はタイトルを獲れていません。先日、サッカーにさほど精通していない私の妻が「浦和レッズって嫌われてるの?」という風に言いました(笑)日本でも有数のサポーター数を誇る浦和レッズですから嫌われているというより愛されている数は多いです。確かに他のクラブからは叩かれる事は多いかもしれません。最近の浦和レッズの動向と習性について知らない人もいると思いますのでまとめてみたいと思います。
サンフレッズ!?広島と浦和の深い関係
叩かれる最大の要因は「補強」の仕方です。しかもサンフレッチェ広島から毎年のように引き抜くので「サンフレッズ」等と揶揄されることもしばしばあります。元サンフレッチェ広島の人は、ペトロビッチ監督、柏木陽介、槙野智章、森脇良太、西川周作、李忠成、石原直樹あたりだったと記憶しております。ほぼ主力は元広島じゃん!!と思うのも仕方がありません。
クラブの方針というものがありますので個人的には構わないと思いますが、周囲から見たら「引き抜きやがって!金の力でサッカーやるな!」と思われる方がいるのもわかります。
リーグ終盤にドラマを作ってしまう
そのように「補強路線」中心にチームの運営を進めていますが、「タイトル」からここ数年見放されています。しかも優勝争いしながら勝ちきれないという現状があります。
印象として残っているのは2007年のJリーグです。2位以下に最大で勝ち点10以上も差をつけ、首位に立っていました。しかしリーグ終盤に大失速。最終節にJ2降格が決まっている最下位の横浜FC負け、勝ち点1差で鹿島アントラーズに優勝を譲り渡すという世紀の大逆転のお膳立てをしてしまいました。
この悪夢は2014年にも見ることになりました。この年も2位に勝ち点差7をつけ首位を独走も終盤の残り2節でG大阪の直接対決に破れ、サガン鳥栖にアディッショナルタイムに同点ゴールを奪われるなどし、G大阪の大逆転で幕を閉じました。
ある意味これがレッズの良いところなんです。補強を続けても勝ちきれないパターンがこれだけ続くと逆に応援したくなります。
「タレント集団」と呼ぶことはできますが、レアルマドリードやバルセロナのように「常勝軍団」みたいなイメージを持つことは今のところ無いでしょう。
ACL制覇時との違いは?
2007年にリーグ2位に終わりましたが、この年はアジアチャンピオンズリーグ(ACL)を制覇しています。実際にこの時期の浦和レッズはアジア的にも強かったです。
ではその要因はなんだったでしょう?私は間違いなく「ストライカー」の存在が大きいと思います。当時のセンターフォワードはワシントンでした。屈強な肉体と類まれな得点感覚はまさにストライカー。
現在は「点取り屋」と呼べるほどの選手が少ないように思います。エースとして将来を期待されていた原口元気がドイツへ行ってから得点力にやや疑問符が・・・。
興梠慎三も李忠成もズラタンもコンスタントに得点を取る選手ではありますが、得点王争いに絡めるまで行ければチームの勝ち点もかなり変わるといったところでしょうか。那須大亮、森脇良太などのDFや阿部勇樹、梅崎司などのMF陣もある程度点は取れますがそれに加えFW陣で爆発する選手が出てくると優勝が見えてくると思います。そしてその先に日本代表へ繋がっていくでしょう。頑張れレッズ!!
浦和レッズvsガンバ大阪 ラスト8分で2失点 第32節 - YouTube
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画像:YouTubeより