初戦を落としたことで波に乗れなかったのは間違いないでしょう。
まだグループリーグ突破が無くなったわけではないので、首の皮一枚繋がったと言ったところでしょうか。
ここまでの日本の戦い方についてコメントしたいと思います。
ドイツW杯との共通点。被る数々の出来事
以前も書いた通り2006年のドイツW杯の時の状況に非常に似ていることを大会が始まる前から私は懸念していました。
①大会直前の調整の試合でコンディションがピークに達していたかもしれない点
(ドイツW杯はドイツ相手に2-2、ブラジルW杯はザンビアに4-3)
②初戦に先制しながらも短時間に逆転を許す
(ドイツW杯はオーストラリア相手に中村俊輔のゴールで先制するも15分間で3失点、ブラジルW杯は本田圭佑が先制するもコートジボワール相手に2分間で2失点)
③初戦の監督の迷走した采配
(ドイツW杯はオーストラリア戦での謎の小野伸二の交代投入、ブラジルW杯では謎の遠藤保仁の交代投入。共にチームの方向性が不透明になった交代。)
④ヨーロッパのチームと第2戦を戦いスコアレスドロー
(ドイツW杯はクロアチアにスコアレスドロー、ブラジルW杯はギリシャにスコアレスドロー)
⑤第3戦にグループリーグで最も力のあるチームとの対戦。しかも南米という点も同じ。
(ドイツW杯ではブラジルとの対戦、ブラジルW杯ではコロンビアとの対戦)
センターフォワード不在の日本。「ナンバー9」を育てなければ未来はない
日本にはストライカーが不在であるということを露呈した大会になりつつあるのではないでしょうか?
岡崎慎司、大迫勇也、柿谷曜一朗などが日本のフォワードとして名を連ねていますが、世界的なストライカーと言われればそれは否でしょう。
世界を見ても、いわゆるセンターフォワード、背番号「9」が点取屋として活躍し、ここぞという時に決定力を発揮します。
いくらきれいにパスを繋ぎ、いくらバルセロナのようにポッゼッションを高めても、フィニッシュを決める選手が日本にはいないのが現状です。
「ゼロトップ」というフォーメーションがスペインを中心に流行しましたが、今大会常勝軍団と呼ばれたそのスペインは早くも姿を消しました。一時代の終焉を見た気がします。
イタリア代表バロッテッリ、ブラジル代表フレッジ、オランダ代表ファン・ペルシー、カメルーン代表エトーなどの9番が世界では活躍しています。
日本には良いミッドフィルダーがいても世界的なストライカーはまだ育っていないということです。
だから日本代表史上、最高のFWは未だに「釜本邦茂」なのです。
コロンビアに勝ってほしいです。いまこそ日本の底力を・・・!
「メキシコ × 日本 」ハイライト 1968.10 - YouTube
http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20140621/203170.html