長谷部誠が抱える日本代表とフランクフルトでのポジション問題
「不動のキャプテン」・・・。そんな言葉が長谷部誠に定着していったのはいつからでしょうか?2018年ロシアW杯2次予選の再開まであと1ヶ月。ドイツ・ブンデスリーガの所属クラブ、フランクフルトでチームは15位と低迷を続けています。そんな中、19日に行われたハンブルガーSV戦で長谷部誠は左サイドバックとして出場しました。日本代表では中盤の底でプレーする長谷部誠はどのような心境なのでしょう。長谷部誠の現状について書いていきます。
ハリルホジッチ的には「中盤」
今月に入って日本代表監督、ハリルホジッチ氏がヨーロッパ組の状態を確認、情報交換のためドイツ入りし、長谷部誠と会っています。
絶対的なキャプテンという評価を受けながらも、パフォーマンス次第では招集しないという旨の話もされたということを記者向けに発言しています。
またクラブでは複数のポジションをしている長谷部誠にハリルホジッチは「ボランチ」としての心得、アドバイスを送ったそうです。
ユーティリティと考えるか便利屋と考えるか
ハンブルガーSV戦では左サイドバック、ヴォルフスブルク時代にも右サイドバックとボランチを兼務、交代枠を使い切ったことから臨時でGKをするなどその高いユーティリティ性を評価されることもありますが、怪我人や代役といった意味の「便利屋」的な扱いにも見えます。
今回の左サイドバック起用も決してポジティブなコンバートではなく、左サイドバックのバスティアン・オツィプカの出場停止が理由であります。
こうなると戦術を考える指揮官としては複数のポジションをこなせるの長谷部誠をスタメンに置いておくより、ベンチ要員として空いた穴を埋められる存在としての認識になってしまうと思います。
そうなると問題はコンディション維持が大変になってきます。やはり所属クラブで試合に出ていないと試合勘や慣れを失いますからこれは個人的には良くないと思います。
日本代表ボランチ長谷部誠以外の選択肢は?
年齢的には32歳とベテランの域に入ってきた長谷部誠ですが、彼の後を継ぐ後継者は育っているのでしょうか?
現在、長谷部誠以外でコンスタントに日本代表に選出されている選手としては同じブンデスリーガ、ハノーファーの山口蛍やサンフレッチェ広島の青山敏弘、川崎フロンターレの谷口彰悟などがいます。
彼らもそれぞれ特徴があって面白い選手であり、日本を代表するボランチですが、最も個人的に期待しているのは浦和レッズの遠藤航です。
U-23日本代表キャプテンとしてリオ五輪の切符を手に入れましたし、ハリルホジッチ監督もA代表に抜擢し、ボランチ、右サイドバックをさせるなどポスト長谷部誠になり得る存在ではないでしょうか。
長谷部誠自身も後継がいなければ今後の日本サッカー界の発展に影響してくると考えているでしょうし、世界を見れば若くて実力のあるボランチはたくさんいます。
日本も若くて良いボランチが出てくることを願います。
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トップ・アイキャッチ画像引用元:アイントラハト日本語版ウェブサイト開始 長谷部選手コメント Eintracht Frankfurt YouTubeより