マガト氏のスコアレスドローは「勝ち点0」という提案
鬼軍曹ともよばれるフェリックス・マガト氏がドイツ紙の「エクスプレス」に掲載しているコラムに面白い提案をしているようです。それはリーグ戦において0-0、スコアレスドローの試合の勝ち点を両者とも「0」にするというもの。この案に世界中から賛同の声が上がりましたが、日本、Jリーグにおいてこのような案が採用されればもっとサッカーが面白くなるのではないでしょうか?
マガト氏=フィジカルトレーニング
まずはマガト氏を知らない方へ少しばかし情報を掲載しておきます。
マガト氏と言えば日本で有名になったのはヴォルフスブルクで指揮を取っていた頃ではないでしょうか?
08-09年にはブンデスリーガを制覇し、その手腕を高く評価されていました。
日本代表の長谷部誠もこの時に在籍し、リーグ制覇に大きく貢献しましたが、マガト氏のトレーニングを「地獄」と表現していました。
フィジカルトレーニング中心のまるで軍隊の隊員ような扱いをされるそうでメンバーからは不満が続出。しかし結果的に優勝できたこともあり、長谷部誠的には「マガトに鍛えられた」と前向きな発言も残されています。
最近ではサガン鳥栖の監督に就任するのかという噂もありましたが金銭面の問題で破談になったようです。
スコアレスドローで勝ち点0になるとどうなる?
現行の制度では普通どのリーグも点数関係なく「引き分け」であれば「勝ち点1」を分け与えられます。
しかし、このシステムであると「引き分け狙い」や「守備重視」という観客やテレビ観戦者にとって非常につまらない試合運びとなり、攻撃的なサッカーは見られないことが稀にあります。
たしかにサッカーは点が入ってナンボのスポーツですし、観客が見ていてつまらない試合があるとファン離れ、スタジアムに足を運ばなくなるなどの収益面で見てもマイナスになります。
2015年J1リーグでマガト方式を採用していたら・・・。
仮に昨シーズン、このマガト氏の案を採用してJ1リーグを行っていたとすればどうなっていたか調べた人がいましたのでリンクさせて頂きます。
画像引用元:ドメサカブログ マガト氏「リーグ戦のスコアレスドローは勝ち点0に」 リーグ戦の活性化のために提案より
ヴィッセル神戸とサガン鳥栖の順位だけが変化するだけで他は影響ないそうですが、これは結果論です。
あくまでスコアレスドローでも勝ち点1はゲットできる現行のルールですからマガト方式になったら監督、戦っている選手の「意識」が変わってくるのであまり参考にならない気がしないでもないです・・・。
見ている方としてはやっぱり「攻撃的なサッカー」が面白いと思いますし、サッカー界全体の取り組みとしては今後検討するべき案件かなと思っています。
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トップ・アイキャッチ画像引用元:Felix Magath's Sees Red Behind the Glasses - Stuttgart vs. Schalke, 2011 Bundesliga YouTubeより