日本代表、ハリルへの推薦状!柏好文 (サンフレッチェ広島)
日本代表のサイドといえば、長友佑都、内田篤人の両サイドバックは鉄板で、さらにドイツでプレーする2人の酒井がいるなど、とても豪華である印象をうけます。しかし今回は、これらの選手とは一味違った、切れ味鋭いドリブル突破が武器のサイドプレーヤーサンフレッチェ広島の柏好文を紹介したいと思います。
ドリブルこそ柏の最大の武器
柏好文は山梨県出身の28歳。2010年に国士舘大学から地元のヴァンフォーレ甲府に加入し、2度のJ1昇格とJ1残留に大きく貢献したサイドプレーヤーです。2014シーズンに完全移籍でサンフレッチェ広島へ移籍。移籍初年度からチャンピオンチームのスタメンとして、キレのあるドリブルと90分尽きることのないスタミナを武器に活躍を続けるサイドアタッカーです。
頭角を現した甲府時代
2010年、当時J2の甲府に入団し、地元出身選手として期待されてはいたものの、主力としての期待はさほど大きなものではありませんでした。
しかし、そんな前評判をよそに、1年目からチャンスをつかみます。途中出場が中心でしたが、後半から投入される切り札的存在として切れ味鋭いドリブルを武器に4-4-2のサイドハーフとしてサイドを躍動し、チームのJ1昇格に貢献します。
2年目のシーズン途中からは定位置を獲得すると、その武器がキレのあるドリブル突破だけではないことを証明しました。もう一つの武器は、90分間常にサイドを上下動し続けることができるスタミナでした。
天職はウイングバックか。
そして迎えたプロ4年目、J1でのシーズンでしたが、甲府はやはり戦力的に苦しく、残留争いに巻き込まれていました。しかし、当時の監督であった城福浩監督が、フォーメーションを3-4-2-1に変更し、柏選手をウイングバックで起用するようになると、その才能は一気に開花しました。
よりスタミナが求められるウイングバックというポジションが天職かのように、攻守に渡って活躍し、サイドを躍動。
チームの戦術上、守備の時間が相当長かったが、その中でも4G3Aと目に見える結果も残しました。
残留争いをするクラブの中でも、ひと際サイドで存在感を放っていた柏選好文は、当然、上位クラブの目に留まり、シーズンオフには5クラブ以上もの争奪戦が繰り広げられました。
そして、「自分が一番活躍できるクラブ」として、甲府と同じく3-4-2-1を基本フォーメーションとし、ウイングバックを用いている広島へと移籍しました。
この選択は大正解だったようで、ミキッチや清水航平、山岸智といった以前の主力選手たちとの定位置争いを制し、不動のウイングバックとしてサイドを駆け回っています。
広島に移籍してからは、カットインからのゴールやクロスによるアシストも増えており、充分代表クラスの実力をつけてきています。
日本代表がウイングバックというポジションを用いていないのが悔やまれるところですがもともとは攻撃的な選手なので、是非とも1度、ハリルJAPANのサイドで柏好文を見てみたいものです。
柏好文 Yoshifumi KASHIWA —Ventforet Kofu No.18 ...
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