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ハリルホジッチ監督がJリーグの審判に求めるもの

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先日、日本代表のハリルホジッチ監督が発した言葉のなかで注目すべきものがありました。それは、「日本のサッカーのレベルを上げるにはJリーグの審判の判定の質をさらに高める必要がある」という趣旨の発言でした。この言葉に込められた思い、またこの発言に至った背景とはなんだったのでしょうか。

もっと激しくタフな試合を

近年、日本サッカーのレベルはかなり向上してきていると言えるでしょう。本田圭佑長友佑都といった海外トップリーグでの日本人選手の活躍により、日本代表も世界的にだいぶ注目度が上がってきています。

しかし、日本のトップリーグであるJリーグに目を向けてみるとどうでしょうか。JリーグのチームはACLでは、2008年にガンバ大阪が優勝して以来、7年もの間、優勝から遠ざかっています。日本のトップリーグのクラブは、アジアですら勝つことができていないのです。

このような結果に終わってしまっている原因は多々あるのだと思いますが、ひとつの大きな原因として挙げられるのが、ハリルホジッチ監督も言及していた、Jリーグの「判定の質の低さ」でしょう。質が低いとは実際どういうことなのでしょうか。

定まらない判定基準

実際、「Jリーグの判定は“世界基準”と感じるか?」と聞かれて、「イエス」と答えるJリーグファンは少ないでしょう。それはなぜでしょうか。その理由としてまず挙げられるのは、毎年のように変わる判定基準です。

手を使った反則(ハンドの反則ではない)を厳しくとる年があったり、ある年は、セットプレーの際のボールの静止について厳しく笛を吹いたりと、判定基準がコロコロと変わるのです。しかも、これらのプレーは、海外のトップリーグでは、ほとんど笛は吹かれていないようなプレーなのです。このような、ある意味“異質”ともいえるJの判定基準に、選手は対応していかなければならないのです。これに一生懸命対応していることで、どんどん世界基準からかけ離れた判定に慣れていってしまっているのです。

このため、ACLに出てくる韓国や中国のクラブのファール覚悟の激しいプレーに、どうしても対応しきれずに、力負けを喫してしまうというケースが出てきてしまっているともいえるでしょう。代表にいって世界と戦っても、Jの笛に慣れてしまっていては、やはりどうしても“プレーの激しさ”が足りない場面は出てきてしまうでしょう。このような状況は一刻も早く改善されるべきだし、改善されなくてはなりません。

Jリーグから代表の中心選手へ

このように、Jリーグの審判の判定のレベルアップがJリーグのレベルだけにとどまらず、日本サッカーのレベルの底上げに直結する可能性は少なくないと思います。もっと海外のトップリーグのサッカーと遜色ない激しい試合を、Jリーグでも展開できるようになれば、それこそ日本代表のレベルアップにも直結するでしょう。Jリーグから代表の中心選手ももっと出てきてもおかしくないはずです。日本サッカー全体に足りない“プレーの激しさ”をJリーグから培っていかなければいけない、というハリルホジッチ監督の思いが、あの発言の真意だったのでしょう。


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画像版権:【キリンチャレンジカップ2015】6/11 ハリルホジッチ監督 イラク戦後記者会見YouTubeより