張本勲がカズに引退勧告をする必要はあるのか？
野球評論家の張本勲氏がテレビ番組でJ2横浜FC所属の三浦知良選手（以下カズ）について「引退するべき」と発言したことでネット上で物議を醸し出し、話題となっています。賛否両論あると思いますが、プロ野球やプロサッカーの違いを考えた上でこの発言が正しいのか間違っているのか検証してみましょう！
野球評論家がサッカーのことについて言及すべきなのか
まず考えるべきことは畑違いの分野についてわざわざ喧嘩を売るような発言をするべきなのかと思います。確かに野球もサッカーも「プロスポーツ」というカテゴリーとしては同じかもしれません。しかしJ2を「プロ野球でいうところの２軍」と発言している時点でサッカーに関して何もわかっちゃいない人だということがわかります。張本氏だってサッカー選手に野球のことについてネガティブな発言をされたら良い気分はしないと思います。元プロ野球選手でお子様三人がプロサッカー選手の高木豊氏がフジテレビのスポーツ番組でサッカーについて少し話されることもありますが、気を使って話されていることがわかります。他の分野に関して発言する際は張本氏ももっと気を使って良いのではないでしょうか。
実力があるからまだやっている
張本氏は若手の選手の出場機会を奪っているという点についても言及しましたが、そもそも「プロ」の世界で試合に出場しているということはカズに実力があるということです。さらに実際にゴールを決めていることで結果を出しているのでそれ相応の仕事をしていることになります。数多くのプロスポーツ選手が試合に出ることなく引退する人もいますので素晴らしいことだと言っておきたいです。もしこれがチームに貢献することができずにいる場合は引退すべきかもしれませんが、何らかの形でチームに貢献している以上「引退勧告」なんてすべきではないでしょう。もし横浜FCからの契約更新がされず、他のチームからもオファーがないのであればその時がカズの引き際かもしれません。全盛期から比べると劣る部分はあるでしょうが、存在そのものが他のメンバーに良い影響を与えているという意味では常にチームに貢献しています。もちろん商業的な面のことも忘れてはならず、横浜FCの経営陣はそのあたりのことも考えているかもしれませんが、公に言われることはないでしょうけれども個人的にはチームが潤えばそれでも良いのかもしれないと思います。
年を取れば取るほどサッカーを続けるのは難しい
私はサッカーをしていたのでわかりますが、サッカーは年齢を積み重ねて続けるスポーツではないと思います。その理由のひとつとしてベースに「走る」という動作があるスポーツだからです。GK以外は基本的にかなりの走力が必要となります。さらにはボディコンタクトがあるので野球などのスポーツより体力を使うかもしれません。
カズの場合はポジションはFWですし、フル出場することは滅多にないでしょうけども普段のトレーニングから全力で取り組まなければ試合に出場することはできません。４８歳にして２０代の選手と同じトレーニングをこなしていることは驚きです。
張本氏はカズの努力を理解せず発言されたのでしょうか。ご本人もプロのスポーツ選手としてプレーしていたわけですから長く続けることの難しさはわかっているはずです。今回の件に関して個人的に非常に残念です。
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引用画像：YouTubeより
