クロコダイルのサッカー日本代表にもの申す!

サッカー日本代表のことについて情報を発信するブログです。時々脱線記事もあり。

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日本代表,日本サッカー界が陥った「ポゼッションサッカー」の罠

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ハリルホジッチ監督が就任し、しばらく時間が経ちました。賛否両論あると思いますが、2戦連勝と結果を残していることは事実です。ハリルホジッチがもたらした「改革」と今までの日本サッカー界の風潮を絡めて今後の日本代表の在り方を追求します。

 サッカーの戦術、フォーメーションには流行り廃りがある

以前も書いてはいますがサッカーにはその時代、時代によって流行り廃りがあります。フォーメーションを見てもツートップが主流になる時期もあればスリートップを採用するチームが増える時期もあり、最近はワントップのチームが多いように思います。

戦術に関してもイタリアのサッキ監督発案の「ゾーンプレス」が流行ることもあればトルシエ監督の「フラット3」を真似るチームもあったり、その時代に合った戦い方というものがあります。そのような時代の流れの一部で「ボールポゼッション」を高めることが美学とされるサッカーがバルセロナやスペイン代表の戦術でした。

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日本の異常なまでのバルサ信仰

日本サッカー協会、もしくは日本サッカー界全体がここ10年程は「ポゼッションサッカー」というものに意識を置いてきたことは事実だと思います。ここ10年は「ポゼッションサッカー」の最高峰バルセロナ、スペイン代表が世界一になり「この戦術ができれば日本も世界に近づける」ということも言われてきました。確かにあれだけ少ないタッチでパスが回れば見てる人もやる方も楽しくて仕方ありません。

しかし日本は「個」の能力の部分が高い格上の相手だとポゼッション率を高めるような試合をすることができませんでした。特に顕著なのがブラジル代表とのコンフェデレーションズカップなどは良い例です。結局一対一の場面になると勝てず、セカンドボールも拾えずという悪循環に陥り結果的に試合に勝てないということです。

この「ポゼッションサッカー」への憧れは何も代表チームだけではなく日本サッカー界全体に波及していました。大学のカテゴリーでも風間八宏(現川崎F監督)が筑波大学を指揮している時も「ポゼッションサッカー」にこだわっていましたし、フロンターレでもそのスタンスは近いものがあります。中学生、高校生のカテゴリーでもバルセロナやスペイン代表を意識してか、ポゼッションを高めることにこだわりすぎて「アッタッキングサード」での勝負でうまくいかない、いわゆる「恐くない選手」をたくさん作ってきてしまった功罪があると私は感じます。

ポゼッションサッカー全盛の終焉。時代は「バランス」

バルセロナ、スペイン代表の全盛は終わったと言われたらそれはわかりません。しかしワールドカップで優勝したのはドイツでした。ドイツは攻守の「バランス」に非常に長け、ポゼッションもカウンターも上手く使えるチームでした。

メッシやクリスティアーノ・ロナウドのような絶対エースが存在するチームではなく各ポジションに軸となる選手がいて粒ぞろいという感じです。

主将のラームを筆頭にサイドバックボランチできるような「ポリバレント」な選手がいたり、攻守両面で高い戦術理解度を示すケディラがいたり、時にはスイーパー的な役割までこなし、広い守備範囲を誇るGKノイアーがいたりと全体的に穴がありません。

日本代表のポジション「穴」は?

日本代表の「穴」はどこかと考えると「CB」と「FW」だと私は思います。

イングランドで活躍する吉田麻也がCBのファーストチョイスですが、相棒は安定していない印象を受けます。FC東京の森重真人が最近は起用されることもありますが、W杯でベスト16以上に残るような強豪国のFWをシャットアウトできるかと聞かれると今のままですと疑問です。

FWに関しても「決定力不足」が嘆かれる試合はまだまだあります。本田圭佑香川真司岡崎慎司を越える選手で、フォワードの覚醒が必要です。現在、2年連続でJリーグの得点王となっているのは川崎フロンターレ大久保嘉人ですが、彼も年齢的にはロシアW杯に出場するのは厳しいかもしれません。

そうなると若手の覚醒が必要になります。G大阪宇の宇佐美貴史、FC東京の武藤嘉紀が絶対的なエースに成り得るならばロシアW杯でベスト16も夢じゃないかもしれません。


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